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Update on :2022.11.22

「かがやきをちからに。モチベーションをイノベーションに。」をキャッチフレーズに、多様性を当たり前に認め合える社会の実現に向けて

天田洋子さん/株式会社NTT東日本サービス/営業推進部 高崎フロントセンタ
池田裕美さん/株式会社NTT東日本-南関東/東京事業部 東京北支店
上村雄亮さん/東日本電信電話株式会社/サステナビリティ推進室 担当課長

情報通信業界を牽引し続けるNTT東日本。同社は「かがやきをちからに。モチベーションをイノベーションに。」をキャッチフレーズにグループ全体でダイバーシティ&インクルージョン(以下D&I)に取り組んでいます。今回は同グループに勤務する天田洋子さん、池田裕美さん、上村雄亮さんをお迎えし、同グループのD&Iについてお伺いしました。
 

天田洋子さん
株式会社NTT東日本サービス
営業推進部 高崎フロントセンタ

NTT東日本のインターネット回線やクラウド商材などを提案・販売するコールセンターのオペレーターとして活躍。その経験を買われ、2019年からオペレーターをサポートしながら、電話での販売提案方法などを専門的に指導などするビジネストレーナーを担当。
 

池田裕美さん
株式会社NTT東日本-南関東
東京事業部 東京北支店

1998年4月入社。営業支援として営業担当者が受注した商品、NWなどの工事手配や物品要求、料金業務などのバックヤード業務を皮切りに、営業企画を経て、総括担当として社員の支えになる業務に従事。現在は部内の契約に関連する業務を主に担当している。
 

上村雄亮さん
東日本電信電話株式会社
サステナビリティ推進室 担当課長

営業職、他事業者との相互接続、企業倫理・ガバナンス、情報セキュリティと、分野のまったく異なる職種を経験し、現在はダイバーシティ&インクルージョン推進を担う。
 

D&Iは継続してはじめて企業文化として熟成する

 
NTT東日本グループでは2008年から、多様な働き方を実現することが社員一人ひとりの能力を最大限に発揮できるという観点から、D&Iを重要な経営戦略と位置づけ、多様な人材の活躍を推進しています。
「D&Iを経営戦略として位置づけることで、市場環境や社会の変化に追いつくのではなく、先取りしていくということが非常に重要だと考えています」と語るのは、サステナビリティ推進室の上村雄亮さん。
社会課題の解決にいかに資するか、それを持続可能な社会にいかにつなげていくのか。そのような観点から、D&Iを推進することで社会に貢献したいというのが、同社の強い想いだ。
「その結果、お客さまの見えないニーズを満たせるようになることが理想です。社員一人ひとりが多様性を尊重し、高い志を持ち、響き合い高め合うことで、まずは会社の中でイノベーションを起こすことが必要であると考えています」(上村さん)​
とはいえ、D&Iは、企業風土として根付くまでには相当な時間と苦労が伴うものです。​
「重要なのは継続することだと思います。一人ひとりが多様性に触れ、感じて、表現することで、経験を積み重ねていく。会社側はそういった機会を継続的に発信していく。さらに、今後は社員のほうからも『こんなことがあるよ』『こんなことをしたい』といった発信をしてもらいたいと思っています。イメージとしてはERGs(Employee Resource Group)です。社員同士が自発的に集まり、さまざまなアイデアを出しあい、会社に提案する。そうしたことが当たり前になれば、企業文化としてD&Iの成熟度ももっと高くなるでしょう」(上村さん)
同社では、今回の「DIVERSITY CAREER FORUM 2022」に向けて、社員の有志を募り、バーチャルチームを作ってイチから企画立案し、形にしているそうです。
 

パートナーの介護・みとりを経験し、
自分の居場所を確信

 
▲パートナーの介護・みとりを経験し、仕事に復帰した天田洋子さん。

現在、営業推進部高崎フロントセンタに勤務する天田さんが、同社に入社したのは2006年。当初は契約社員として勤務していましたが、コールセンターにて受付担当、受付者の指導育成担当へのキャリアアップを経て2018年に正社員として採用されたそうです。
「医療・介護業界で勤務していた経験があり、人と接して人を育てる仕事は好きだったので、仕事にもとてもやりがいを感じていました」
そんな天田さんに大きな転機が訪れたのが、2020年12月のことです。パートナーの方がすい臓がんであることが医師から告知されました。
「抗がん剤治療など付き添いが必要なうえ、育児も重なっていたので、まず上司に相談しました。上司はすぐに福利厚生制度の中から育児・介護に関わる各種支援メニューを調べ、介護と仕事を両立できるよう取り計らっていただけました。制度もさることながら、上司が私のことを考えて行動してくれたことがうれしかったです」
企業における制度は、制度を作っただけでは絵に描いた餅に過ぎません。それを活用して初めて制度としての役目を果たします。天田さんのケースのように上司が率先して制度の利用を促してくれると、下で働くスタッフには、非常に心強く思えるものです。
同グループでは2008年にダイバーシティ推進室を発足して以来、全社的ダイバーシティ文化の醸成に取り組んでいます。天田さんの事例は、その成果のひとつの表れといえるでしょう。治療のかいなく、天田さんのパートナーは旅立ってしまいましたが、その最期を在宅でみとれたことを、今でも感謝しているそうです。
「上司も同僚も自分の悲しみに寄り添ってくれ、一緒に泣いてくれた方もいました。私にとってつらい経験でしたが、これからも育児と仕事を両立できる自分の居場所がここにあることを改めて確信できました」
 

車椅子生活になったものの、
上司と同僚の言葉と行動が大きな支えに

 
▲「NTT東日本グループには多様なキャリアを描ける大きなフィールドがあります」と語る池田さん。

現在、NTT東日本ー南関東 東京事業部 東京北支店に勤務する池田裕美さんは、入社3年目に難病を罹患し、もともと持っていた先天性障がいもあり、車椅子での生活をされています。
「診断を受け、近い将来に車椅子生活になることが分かったとき、このまま仕事を続けていけるのか、とても悩みました」
そこで池田さんは直属の上司に相談したところ、休職制度や病気休暇制度を利用することを勧められたそうです。そして休職制度を活用し3年間、治療に専念。しかし、職場復帰するものの、病気が悪化して入退院を繰り返し、生活に車いすが必要な状況になりました。「今度こそ職場に復帰するのは無理だろう」と覚悟し、また上司に相談をしたところ、多目的トイレの設置をはじめ、オフィスの入り口の自動ドア化、曲がり角にカーブミラーの設置、玄関入り口のスロープのこう配の調整など、復帰に向けていろいろ準備していただきました」
先天性障がいを持っていた池田さんは、好きな仕事をしたいというよりは、安定して長く働けることをポイントに就活を進め「採用担当者が障がいのことも気にかけてくれ、サポート体制がしっかりしていた」ことが決め手になり同社に就職を決めたそうです。これまでの池田さんの歩みを伺った限り、その選択は間違っていなかったようです。
「私のためにこんなにも対応していただいて申し訳ないと思い、上司に感謝の意を伝えたところ、『池田さんに限ったことじゃない。だれもが不便さを感じることなく、働きやすい環境を用意するのも、会社の役目なんだから』と言われ、とても感動しました」
同社ではさまざまな施策の展開や制度の充実を図るとともに、ダイバーシティ文化の醸成を育んでいます。天田さんと池田さんのお話からも、その醸成度はとても進んでいると感じます。
 

一人ひとりの多様性を認め合い、
それを生かして仕事ができる

 
最後に天田さんと池田さんもメンバーである、NTT東日本グループ内の「DIVERSITY CAREER FORUM 2022」に参画したチームから、読者の皆さんにメッセージをいただきましたので、ご紹介します。

「NTT東日本グループには多様なキャリアを描ける大きなフィールドがあります。
『自分はこうありたい』『自分はこうなりたい』という気持ちを大切にして何事にも臆することなくチャレンジし続けることが、自分らしく働くことや働きやすさを高めることにつながります。
一人一人のそんな声、そんな思いをNTT東日本グループで1つずつ形にしていきましょう。
”Let’s make your wishes come true”」

 

今回、お二人の話をお伺いしていると、D&Iが特別なことではなく、当たり前と思える会社になるように努力し続けている強い意志を感じました。同社が障がい者の活躍、育児と仕事の両立、LGBTQ、介護と仕事の両立などをテーマにしたセミナーを開催したり、啓発ツールを提供したりしているのも、その一環に過ぎません。そんな想いを持つ会社で、自分の可能性を試してみてはどうでしょうか。

▲NTT東日本グループ内の「DIVERSITY CAREER FORUM2022」に参画したチームの皆さん

 




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