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Update on :2023.04.26

私が働くことの「パーパス」(前編)

今回のテーマは「パーパス」。パーパスってどうやって見つけるの?ライフパーパスとワークパーパスは切り離したほうがいい?そもそも本当にパーパスって必要?パーパスに関するあれこれをお伺いしました。
(2022年10月29日配信。動画はこちら


(藥師)このトークセッションでは「私が働くことのパーパス」について、話していきたいなと思います。パーパスには、目的や意義といった意味があります。自分がどういうふうに生きていきたいか、働いていきたいかというような、パーパスを起点にしたキャリアの選び方、働き方についてお伺いできればと思います。

また仕事、職場でそういったパーパスをどうやって体現できているのか、どうバランスをとっているかなど、いろいろなことをお話していきたいと思っております。

今日は三人の素晴らしいゲストの皆様とお話をしていきます。
デロイト トーマツ グループ百瀬旬様、株式会社セールスフォース・ジャパン嶋ピーター様、ユニリーバ・ジャパン河﨑瞳様よろしくお願いいたします。

まずは自己紹介とご自身がこれまでどんなお仕事をされてきたかというのを、1人ずつお話いただきたいと思います。百瀬さんからお願いできますでしょうか。

百瀬旬さん
デロイト トーマツ グループ
パブリックセクター マネジャー/ Just Do It!!地域イニシアチブ 代表


震災後の2年間、宮城県気仙沼市に赴任・復興プロジェクトに従事する中で、一人の想いが周囲を巻き込み、まちの未来を変えていく様子を体験。現在は全国の自治体や事業者を繋ぎ、地域課題解決が加速する仕組み作りに従事。地域の未来創造をプロボノで伴走する 「Just Do It !! 地域イニシアチブ」

 

未来創造に挑む人の勇気に寄り添い、行動を本気で支える

 

(百瀬)デロイトトーマツ グループの百瀬と申します。よろしくお願いいたします。
今、私は有限責任監査法人トーマツの中でパブリックセクターのコンサルタントとして活動している一方で、デロイト トーマツ グループ横断の地域プロボノチームの代表を務めております。

ここに至るまでにどんなキャリアを辿ってきたんだろうと、ちょっと自分のなかで考えてみました。実は私、デロイト トーマツ グループが3社目の勤め先になるのですが、それまでは新卒でカード会社に入社し、出版社に転職したりという変遷を経て今に至っています。
その中で振り返ってみると、いわゆる「Unlearn(アンラーン)」みたいなものが、全てのきっかけになって、今に至っているのかなと思います。

特にデロイト トーマツ グループ入社以降の大きなきっかけになったのが、宮城県気仙沼市への出向でした。3.11、皆さんもお住まいの場所だったり、職場だったりと、いろんな場所で、あの日を過ごしたと思いますが、私はその時直感的に、何かをしたい、現地の役に立ちたいという気持ちが沸き起こりました。結果4年ぐらいかかってしまったのですが、現地に行く、出向して現地で活動するということが実現しました。

2年間という僅かな時間ではありましたが、そこに住まわせてもらい、働かせていただいたことで、大きな学びを得て、帰京後も全国の自治体ですとか、事業者を繋いで、地域課題解決を加速する仕組み作りに挑戦しているというところでございます。
出向中に私が現地で感じたことを少しだけお話ししますと、私は企業の広報やマーケティング部門での経験があったので、震災後の気仙沼に赴任した当初は、現地で何か情報発信などのお手伝いができるんじゃないかという思いがあったんです。

ですが地域の方の反応は想定と多少違って、「いや、そもそもあなた誰?その前に、デロイトって何?トーマツ?何?機関車?」みたいな話があったりですとか、貢献どころか、なかなか地域に入っていくことの実感が薄い時期がありました。

そんな中でも私としては、仕事で役に立ちたいとか、赴任の任期である2年でなんとか結果を出さなきゃという焦りの気持ちがありました。


そんな時、今思えば、これも一つのアンラーンだと思うのですが、大きな転機がありました。実は地域の方にお誘いいただき、祭りの神輿を担がせていただいたんです。それを機に、地域の方々から「デロイト トーマツ グループの百瀬」というよりは、「同じ地域に住む市民の一人」として見ていただけるようになって。そこから街の方との付き合いが広がり、いろんな方に紹介をしていただいて、活動の幅が広がっていったという記憶があります。

出向前後でのビフォーアフターを簡単に整理すると、出向以前は競争とか組織とか経済合理性みたいなところが、自分の中で大きかったのかもしれません。ですが出向先での2年間の経験を経て、組織属性を超えた共創とか、多世代にわたる仲間とのつながりだとか、共感して前に進むことなどに軸が変わっており、私の今の価値観も大きく変化しています。
もし、今の自身のパーパスをあげるとすれば、「未来創造に挑む人の勇気に寄り添い、行動を本気で支える」という言葉になります。

(藥師)ありがとうございます。ご自身の経験から、パーパスがどんどん明確化されてきたプロセスを聞けてすごく素晴らしいなと思います。
続きまして嶋さんお願いできますでしょうか。


ピーター嶋さん
株式会社セールスフォース・ジャパン
Tableau事業統括 ビジネス・バリュー・サービス ディレクター


英国生まれ、アメリカ育ち。大学は日本。グローバルな金融機関での勤務を経て、現在の職に至る。前職では、LGBTQ+の社内ネットワークをゼロから立ち上げた。現在はOutforce Japan President。趣味はシステマ。

 

自分のことは自分で決める

 

(嶋)嶋ピーターです。株式会社セールスフォース・ジャパンTableau事業統括のBuisiness Value Services Directorをやっています。これまでは日欧米の投資銀行などで、グローバルな業務の開発プロジェクトに携わっていました。

バックグラウンドとしては、イギリス生まれでアメリカ育ち。性表現と性自認は、自分の体には疑問を持ってない男性の、でも性的指向はどちらかっていうと、ニュートラルかバイなのかなという感じです。

社内には、LGBTQ+コミュニティを支援するOutforceというEmployee Resource Group(従業員リソースグループ)があって、仕事のかたわらその代表もやらせてもらっています。


これまでのキャリアで実感したのは、やはり横の繋がりやコミュニティを作ることがすごく大事ということです。金融機関にいたときはLGBTファイナンスというところで活動をしていましたし、日本の金融機関に入ったときにはLGBTQのネットワークがなかったので、自分で立ち上げました。

今はIT企業にいるので、IT企業のLGBTQネットワーク「NIJIT」で活動をしています。そこでの交流や東京レインボープライドさんへの協賛などを通し、企業のカルチャーの変革をサポートしています。

自分はサンフランシスコで育ったのですが、高校、大学は日本の学校に通っていました。高校で初めて日本に来たときには、日本人って、みんな仏教徒で、みんな武道をしていると思っていたんです。それで自分も一生懸命日本人にならなきゃと思って、お寺に通って写経したりとか、滝に打たれたりとか、空手とかやって。一つ一つを「日本人ってこう?日本人ってこういうふうにやるの?」って聞きながらやっているうちに、すごく苦しい状態になってしまったんです。そんなときに教わっていたお坊さんが「いや、日本人で、これできないから自分は日本人じゃないって思っているような人はいないよ」といったことを言われて。そこで、「なんで自分は外の枠に自分をはめようとして苦しんでいたんだろう」と思ったんです。

そんなことがあって、自分の性自認や性的指向は、他人が決めることじゃなくて、自分が決めていくことなんだなという思いが強くなりました。

あとはやはり、日本と海外の両方で勉強したのも良かったと思っています。今やっている仕事も、企業のカルチャー変革に携わる仕事。今までのLGBTQの活動から学んだことが、企業カルチャーを変えるにはどうしたらいいのかというところにも結びついています。LGBTQのネットワークの中でのパーパスと、自分の昼の仕事のパーパス。そのふたつが結びついているというか、自分の性格にぴったり合っているような状況になって、双方が良い影響を与えながら仕事をしております。

(藥師)嶋さんありがとうございます。お坊さんの言葉をきっかけに、周りが決めるんじゃなくて、自分で決めていくんだなっていうふうに気づいたっていうところはすごく大きい気づきだなと思います。では河﨑さん、お願いできますでしょうか


河﨑瞳さん
ユニリーバ・ジャパン
マーケティング ダヴスキンクレンジング ブランドマネジャー


滋賀県出身。同志社大学文学部卒業後、2014年にユニリーバへ営業職で入社。ショッパーマーケティング、現場営業、男性化粧品とボディ市場営業戦略の経験を経て2021年よりマーケティングへ異動。

 

「なんでなんでなんで」で気づいた私のモチベーション

 

(河﨑)ユニリーバ・ジャパンで、ダヴ スキンクレンジングのブランドマネジャーをしております、河﨑と申します。よろしくお願いいたします。

私は2014年にユニリーバに新卒で入社してから転職をしていないので、ユニリーバ以外での知見がちょっと浅いものになるんですけれども。ぜひ皆さんとパーパスについてお話できればと思っております。

今は息子が1人おりまして夫と3人で、生活しています。自己紹介、キャリアの話に移る前に、私の中のライフパーパスというのがすごくはっきりとありまして、家族が最優先で、あとのものは自然とついてくるかなというような、ライフパーパスでずっと過ごしております。

私のキャリアでのパーパス、最初にこういうことがしたいなっていうふうに意識をしたのは就活のときでした。ちょうどユニリーバの当時の人事の担当者と面接をしているときに、自分の楽しいこと、モチベーションって何なんだろうっていうのを考えるきっかけをいただきました。

その担当の方にすごく感謝しているんですけど、面接のときに、ひたすら「なんでなんでなんで」っていうのを掘り下げて質問してくださって。3歳ぐらいまで遡って、もうずっとひたすら、人生なんでなんでなんでの面接をされたんです。

そこで自分が小さなころから頑張れた理由ってなんだろうって考えたときに、自分の親とか祖父母が笑って喜んでくれるのがすごく嬉しかったんだな、というのがまず最初にありました。そこからだんだん大きくなると、自分の友人だったりとか、ちょっと遠くの誰かだったりとか。人をハッピーにすることが、自分のモチベーションなのだということに気づきました。


ユニリーバを選んだのも、自分が楽しく活動していることによって、自分が会ったこともないような遠くにいる人たちの生活を支えられたり、ちょっとしたハッピーを届けられるような活動ができるかなと思ったからです。将来的にはマーケティングに行きたいなって漠然と思っていたのですが、最初は営業で勉強したかったので営業に入りました。

実際に入ってみると営業が楽しくて、楽しくて。とくに、売り上げを作れることがすごく楽しく感じました。社内の開発とか物流とかマーケティングとか、いろんな人が一丸となって作り上げたプロジェクトを、最後、自分が消費者の方にデリバリーするというのがすごく嬉しくて、営業の仕事を続けていました。

ただそのときにちょっときっかけがあって、社内の方に誘っていただいて、社内のベンチャープロジェクト(注:社員有志による社内起業制度)に応募したんです。それによって、もっと自分にできることがあるんじゃないかとか、最初に自分がそもそもやりたかったことって何だっけっていうのを考えるようになりました。

産休・育休の後に入社時から希望していたマーケティングへ異動をしました。今は、ダヴブランドを担当しています。

ユニリーバは働き方や性格なども含めていろんな人が働いている、すごく多様性に富んだ会社です。その人たち一人一人にとっても、パーパスが見つけやすかったりとか、居心地良く過ごせるとか、そういう環境が整っている会社かなと思います。

例えば、私のチームの人もすごく積極的に使っているのが、WAA。Work from Anywhere and Anytimeといって、社員が自分らしくパフォーマンスが出せるよう、働く場所、働く時間を自分で決められる制度なんです。このような柔軟な働き方ができることも含めて、自分らしくいられる会社なので、本当に居心地が良いです。

最後にちょっと私が携わっているダヴブランドのブランドパーパスをお伝えできたらと思います。ダヴとしては、「あなたらしさが美しさ」というのをブランドの理念として掲げています。全ての女性がありのままの自分を肯定的に受け入れられるきっかけを作ることで、女性一人一人が真の可能性を最大限に発揮できるようになることを応援しています。

日本人で言うと、10代の女の子のうち7%ぐらいが自分の容姿に自信がなくて、しかもそのうちの半分の子が、自分の容姿が気になってやりたいことを諦めてしまった経験があるというリサーチ結果が出ています。

私達は容姿への自信のなさが女の子たちにネガティブな、否定的な影響を与えてしまっている現実を変えていきたいと思っています。日々、例えばガールスカウト連盟さんと一緒に活動したり、ブランドとしてPR活動をしていくことによって、少しでも自分の容姿を前向きに捉えて活動的になっていただけるようなきっかけをつくれればなと思って日々活動しております。

(藥師)河﨑さんありがとうございます。
ライフパーパスとキャリアパーパスということが両方あるよ、と教えていただいたので、すごくわかりやすいなというふうに思いながら聞いていました。
ありがとうございました。

ということで僕も少し自己紹介をさせていただきたいなと思います。私は認定NPO法人ReBitの代表をやっています、藥師実芳といいます。

私自身は元々女の子として生まれて現在男性として生活をしているトランスジェンダーであるとか、あとは発達障害のADHDがあるということで、様々なマイノリティ性があります。
20歳のときにこのReBitを立ち上げて、LGBTQを含めた全ての子どもたちがありのままで大人になってほしいと願い、教育現場の啓発やキャリアの支援をやっています。

このDIVERSITY CAREER FORUMを始めたきっかけも、様々なダイバーシティに取り組む企業の皆様のお話とか、そこで働く人たちの話を聞いて、自分らしく働くってすごくたくさんの選択肢があるんだなと思えたからでした。それで一歩前に踏み出せた経験があったので、そういったことが社会の中でたくさん起きるといいなと思って、2016年からこのイベントをやっています。

なので、僕はライフパーパスとキャリアパーパスが結構一体になっています。LGBTQを含めた全ての子どもがありのままで大人になれる社会になったらいいなあ、そこに貢献できたらいいなという思いで、お仕事をさせていただいているというところがあるんですね。

今日このトークセッションをするにあたって、こういうふうに取られないといいなと思っているのが「誰もがパーパスを持って生きたり働いたりしないといけないというふうに思っているわけではない」というところ。それをまずベースとしてお伝えしたいなあと思っています。

こういうふうにパーパスがあって働く、生きるって話をすると、誰もがパーパスを持たないといけないのかな、そうじゃないと自分らしく働けないのかな、生きられないのかなって思ってしまうんですけど、全然そんなことはありません。ただやりがいとか目的とかを持つのも、仕事の見つけ方の一つだなと思っています。

自分が目指すものと、会社が大事にするものが、できるだけ重なっていて欲しい…それをどうやって探したらいいですか。多くの学生や社会人、20代の方からそういったご質問をいただきます。それが実現できている先輩方に、どういうふうにそれを見つけたのか質問できるような機会、というのが今日のトークセッションの立ち位置になっています。

ということで、ご自身が生きる上、働く上でのパーパスをどういうふうに見つけていったか、それを見つけた前後で働き方や生き方がどう変わったかを、ぜひ質問できればと思います。百瀬さん、気仙沼に出向されたというところが大きなきっかけになったのかなと思うのですが、いかがでしたか。



 

ワークライフシナジー、生活も仕事も一緒にやっていく!

 

(百瀬)先ほど藥師さんがおっしゃったように、パーパスは必ずしも持たなくてはいけないものでもないと思います。
そういう前提の中で、私が出向したときに一番感じたのは、生活と仕事が非常に近いというところ。今ワークライフバランスを気にされている企業も多いと思いますが、私はどちらかというと“ワークライフシナジー”という、生活と仕事を完全に分けるのではなく、可能な限りシナジーを持たせた方が、幸せな時間が増えるんじゃないか、と思ったのが働き方や生き方が変化したきっかけです。

それが見つかったときに、自分の中で何か北極星のようなものが見つかった気がしました。そこを目指して活動を続けることで出会う人の幅も広がり、仲間や共感者が少しずつ増えてきているのかなと感じております。

(藥師)ありがとうございます。自分の中の北極星ってすごくわかりやすい表現だなと思いました。やっぱりそれがあると、こっちの方向なのかなって進みやすいってことなんですね。嶋さんはいかがですか。


 

自分の中で大事にしているものを早く見つけることが大切

 

(嶋)そうですね。個を大事にする文化で育ってきたからなのかもしれませんが、自分がどういった人間であるか、どういうものなのかということが大事だと思っています。人のためのパーパスじゃなくて、まず最初に自分があってのことだと思います。

例えば自分の周りの人が差別的な発言をされたとします。もしそういうことを許しているような会社なら、そこで立ち上がって「それはいけません」と言うことは、その企業のパーパスとは合わないことになるかもしれない。でも自分の中の「WHY」、こういったところでちゃんとしなきゃいけないという気持ちがあるので、自分は「いけません」と発言をします。

そこから始まると思っているので、企業のパーパスと自分のパーパスが合うかどうかは、僕はあんまり考えてなくて。自分の強さ、自分の良さを出していく、それを出し合っている人が集まるのが、会社や社会という考え方で動いています。

なので、外側から固められるんじゃなくて、自分の中で大事にしているものを早く見つけることが大切だと思います。これは仕事でも生活でも変わらないと思います。

(藥師)ありがとうございます。Salesforce様の中で、嶋さんがERGを通じて周りの人が差別的な発言をされた時に「それ違うんじゃない?」と言えるような文化を作るために、様々な取り組みをされているなと思うんですけど、そこのブリッジについてはどう思われていますか。

(嶋)そうですね。今言われているセーフスペースかどうかということは、とても大事だと思います。その土台がまず必要で、やっぱりちゃんと発言できるかどうか、ちゃんと自分らしさを持ったまま働けるかどうかが、LGBTQのERGに関わらず大事だなと思っていて。その土台があるから、「それはいいことなんだよ」というのを広げることができます。そういうふうに外に向かって声をあげて、そして他の企業も賛同してくれると、社会も変わってくるのかなと思います。

まさに藥師さんも今やっている仕事を、違う企業という土台の上でやっている形です。みんなが生きやすい、みんながインクルーシブ。機会も均等に与えられて、そういう情報にも均等にアクセスができるっていうような社会になったらいいなと思います。先ほど言った違う二つのカルチャー、知らないカルチャーと知っているカルチャーを結び付けたりすることによって変えられたらいいなと思っているので、いろんな事例を話したりとか、人前で話すようにしています。

(藥師)ありがとうございます。嶋さんの中の「WHY」が会社のカルチャーになっていって、それが他社のカルチャーにまで影響しているというところは、やっぱり一人から始まるところってたくさんあるんだなと学ばされるところです。

百瀬さんのお話でも百瀬さんの中のパーパスが、会社のパーパスともリンクし、地域の中にも波及して、どんどん変わっていく…そういう一人から変わっていった地域とかがあるというお話だったのかなと思うからこそ、やっぱり一人の願いや思いってすごく強いよなっていうふうに感じながら聞いていました。
河﨑さんのお話は、多分それがブランドに繋がっていっているというところかなと思うのですが、河﨑さんいかがですか。


 

会社が持つビジョンが自分にフィットするかどうか

 

(河﨑)ありがとうございます。
ピーターさんのお話を聞いていて、ちょっと似ているかも知れないなと思っていました。
私のパーパスの解釈、理解としては、自分が前に進むためのモチベーションだったり、エンジンみたいなもの。そのための原動力が何かって考えると、さっきお伝えしたみたいな、自分が会ったこともない方にちょっとしたハッピーが届けられるような活動なのかなというふうに思っています。

ユニリーバっていろんなブランドがグローバルでも日本でもあるんですけど、私の中で一番共感が持ちやすいなと思っているのが、さっきお伝えしたダヴのパーパスです。子どもたちが自分にもっと自信を持って前に進める勇気を、もっともっと広げていきたいなっていうのが、ダヴのブランドとして持っているところです。

私は就活をするときに、その会社が何を大事にしていて、そこにいかに自分が共感できて、だったら頑張ろうと思えるかどうか、ということをすごく気にしていろんな企業の話を聞いたり、リサーチをしたりしていました。

そこで出会ったのがユニリーバの「よりよい未来を創るために」というパーパス、そしてその根底にある「小さな積み重ねが、大きな力に」という考え方でした。すごく大きなビジョンをパーっと掲げている会社もいっぱいあったんですけど、そこまでダイナミックだと私にはちょっとついていけないかもって。

身近なところからコツコツ積み上げるっていうのがまず自分の性に合っていて。それでどんなブランドを持っているか、どんな活動をしているかを調べた時に、ダヴのようなブランドだったら、私も貢献できるんじゃないか、パッションを持って前向きに取り組めるのではないかと思って、入社を希望したんです。

最初の百瀬さんとピーターさんのお話だと、自分が持っているパーパスが、いかに会社に落とし込まれていくか、どう広がっていくかっていうのもあったと思うんですけど。私はどちらかというと、会社が絶対的に持っているビジョンがあって、自分がフィットするところをいかに探せるかという軸で会社を決めました。たまたま運よくすごくマッチしている会社を見つけられたので、今も頑張れているところがあります。

(藥師)素敵なお話ありがとうございます。ユニリーバ様の大好きなところの一つが、一つ一つのブランドがパーパスを持ってらっしゃるところだなと思っていて。その一つ一つのブランドがなんのためにそこにあるのかっていうのを、関わられている全員の方が、自分のストーリーと一緒にお話されるじゃないですか。そういうのってすごく素敵だなって思っています。

河﨑さんがおっしゃっていたように、パーパスがあるところに共感できるか、自分にとっても大事なことかどうか、という仕事の選び方って、すごく大事だなと思いました。

(後編へ続く)