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Update on :2022.12.19

私が見てきた海外の風土とシティグループという職場

K. Sakamotoさん/I. Nishiyamaさん/M. Kuchinishiさん
シティグループ

今回ご参加いただいたKuchinishiさん、Nishiyamaさん、Sakamotoさんには、シティグループで働いているという他に、ある共通点があります。それは、3人とも海外での暮らしを体験した後に、シティグループに就職しているということ。海外の文化に触れてきた3人の目に、シティグループはどう映ったのでしょうか。そして実際に働いてみてどう感じたのでしょうか。お話を伺いました。

 

K. Sakamoto さん(左)

プロのバレエダンサーとして海外で3年間活動していたが、怪我のため引退。その後イギリスのブリストル大学にて経営学を学び、2021年7月に新卒としてシティグループに入社。現在はトレジャリー&トレード・ソリューションズ オペーレーション本部にてキャッシュマネジメント業務を担当。シティ・ディスアビリティのメンバーとしても活動する。

 

I. Nishiyama さん(中)

大学卒業後、日経金融機関に就職。英国系銀行に転職後、東京・ロンドンにて法人顧客のリレーションシップ・マネージャーを担当し、2021年にシティグループに入社。現在はトレジャリー&トレード・ソリューションズ部門 事業法人TTS営業部に所属。決済・トレード商品のセールスとして業務を行いながら、シティ・プライドのメンバーとしても活動に参加。

 

M. Kuchinishi さん(右)

大学を卒業後、米系投資銀行に就職。その後欧州系金融機関から香港へ移住。投資銀行本部、オペレーション部門、リスク部門を経て日本へ帰国。同時にシティグループへ入社。現在はオペレーション・テクノロジー部門のチーフ・アドミニストレーティブ・オフィサーとして業務を行いながら、社内有志グループ、シティ・ウィメンのExternal Liaisonのリードとして外部向けの企画業務を担当。

 

Kuchinishiさんは、学生時代から海外への憧れが強かったそう。就職活動においても、海外で働ける企業を目指していたといいます。

Kuchinishiさん「自分のスキルを活かして海外で仕事をするか、就活の段階から海外の企業を目指すのか、日本の企業に入って出向で海外に行かせてもらうか。その3通りがあると思って、就活をしていました。そんな中で内定をもらえたのが金融業界でした」

こうして米系投資金融企業に就職したKuchinishiさん。学生結婚をしていたKuchinishiさんは、その後2人のお子さんに恵まれます。

Kuchinishiさん「2人目の子どもが内臓系の障がいを持っていました。今は元気に過ごしていますが当時は中々育休から復帰ができなくて、あと1回子どもが入院したら仕事をやめようとも思いました。そのときに、自分にとってキャリアって何だろうって再考したんです。病院通いの中での色んなお子さん、お母さんとの出会いも、女性のキャリアについて考えるきっかけになりましたね」

4回もの手術の結果、お子さんの症状は回復。そして仕事に集中できる環境になったKuchinishiさんは、憧れの海外転勤を叶えることになります。

Kuchinishiさん「仕事復帰をして香港に転勤しました。海外には家政婦さんという制度が根付いているので、キャリアにフォーカスすることができました。自分がどんな仕事をしたいのか。香港時代はそこに向き合うことができましたね」

お子さんの高校進学を機に、日本に帰国したのが2021年。Kuchinishiさんは、それと同時にシティグループへと入社します。

Kuchinishiさん「自分の経験をもとに、女性の方にちゃんと仕事を続けられるようなサポートをしていきたいと思っていました。シティグループは、Citi Womenなど女性に対するサポートがすごくある。そんな姿勢に共感し、入社を決めました」

続いてお話を伺ったNishiyamaさんも、Kuchinishiさんと同じく、就活の段階から海外に出て働きたいという気持ちがあったといいます。

Nishiyamaさん「日系金融機関に就職し、ロンドンでの駐在を経験しました。一度日本に帰国し、それから英国系銀行に転職しました。ロンドンでは、自分は自分ということを受け入れ、幸せに暮らしている人たちをたくさん見てきました」

Nishiyamaさんは、LGBTQ+の当事者。長い歴史の中で育まれてきた海外のLGBTQ+の受け入れ方を、その目で見てきました。

Nishiyamaさん「日本に帰ったら、次の世代に繫げられる大切なことを、自分自身も発信していきたいと思ったんです」

そんなNishiyamaさんがシティグループに転職したのは2021年のこと。そこに至るまでには、次のような出来事があったといいます。

Nishiyamaさん「面接のときにカミングアウトしたら、反応がすごく自然だった。それがとても嬉しかったんです。シティグループは、社外活動でも『work with Pride』で金賞を受賞したりしています。ここなら安心して働けるという思いがありました。セクシャリティに限らず、女性の方や海外の方もたくさんいる。ダイバーシティの割合を気にし、単一的な価値観にならないように意識している企業だなと思えました。ここならカミングアウトしてもマイナスにはならないと思わせる安心材料は、充分にありましたね」

Sakamotoさんは、元プロバレエダンサーという経歴の持ち主。怪我で引退をするまで、海外で活動を続けていました。

Sakamotoさん「幼少期からバレエ一筋で、海外に出たのもバレエ学校に入学するためでした。バレエ団に入団して2年目で怪我をし、次の道を選ぶ必要があったのですが、どうしたらいいのかわかりませんでした。とりあえず幅広いビジネスの知識をつけようと思い、大学に入学し経営学を専攻しました。そこから会計学に興味を持ち始めました」

これから歩む第二の社会人人生。Sakamotoさんは就活の際、こんな思いを胸にしていたといいます。

Sakamotoさん「就活の際に大切にしていたのは、学んだ会計学を活かせること。そしてそれ以上に、自分が会社を好きになれるかということ。知り合いの方からも『どこの会社に入ってもしんどいことは絶対にある。そこで踏ん張れるかは自分が会社を好きかどうか』とアドバイスをいただいていました。私は海外生活のなかで、色んな人、文化、考え方に触れ、すごく視野が広がりました。せっかく広がった視野を狭くしたくない、もっと柔軟に色んな方向から物事を見られるようになりたい、という思いから、個人のユニークさを重要視している企業を探しました」

そしてたどりついたのが、シティグループ。

Sakamotoさん「シティの説明会やWebサイトを通して、ダイバーシティをとても大切にしていると感じ、ここで働きたいと思ったんです」

 

入社前のイメージと実際に働いてみて

 

入社前から女性スタッフへの待遇に共感していたKuchinishiさん。実際に入社してみて印象は変わったのでしょうか。

Kuchinishiさん「まさに印象通りでした。経営指標として、日本でもグローバルでも女性の割合を細かく見ていると実感しています。2021年には、ジェーン・フレイザーがウォールストリートの大手金融機関で初めての女性CEOとなりました。昨年、彼女が初来日した際に直接お会いする機会があったのですが、ああいう理想的な女性がグローバルのトップにいるということを、とても心強く感じています」

またKuchinishiさんは、社内のサポート制度についても教えてくれました。

Kuchinishiさん「自分はサポートを必要としている立場ではありませんが、必要であれば、自分の勤務時間を上司と相談して決めることができます。最近では、サバティカル休暇が設けられました。仕事以外の成長を目的としたもので、勤務5年以上であれば12週間以内の休暇をとることができます」

面接時に自身のセクシャリティをカミングアウトしたというNishiyamaさん。Nishiyamaさんにとって、入社後の驚きや発見はあったのでしょうか。

Nishiyamaさん「社内の雰囲気は、入社前のイメージ通りでした。嬉しかったのは、同性パートナーであっても通常の婚姻と同じように扱うフレームワークがあり、コロナのワクチン接種にしても、同性パートナーも家族の一員として含めて募集が行われました。あとは『LGBTQ+ Leadership Development Program』。これは全4回にわたり、当事者にキャリア形成のためにどうしていくべきか、当事者ではない方にはどんな配慮をすべきか、などを伝えるプログラムです。録画してあるので、いつでも見返すことができます。こういうことを、きちんと時間をかけてやってくれている。社員1人1人をちゃんと見てくれているなと感じましたね」

2021年7月に入社したSakamotoさんは、「まだまだ目の前のことに必死なのですが」と前置きをした上で、こんな話を聞かせてくれました。

Sakamotoさん「その中でも感じるのは、サポートが厚いという点です。お子さんがいらっしゃって、仕事を早く切り上げる必要のある方にも、周りが凄くフレキシブルに対応しているのを見てきました。自分の体験としては、何か質問をすると自分のチームの上司だけでなく、他のチームの上の方まで時間を使って丁寧に説明してくださったり。とても働きやすい、質問のしやすい環境です。日々感謝しています」

ではコロナ禍の現在、働き方はどうなっているのでしょう。

Kuchinishiさん「オフィス勤務、常にリモート、ハイブリットの3パターンがあります。ほとんどの方はハイブリットで、週に3回オフィスで仕事をします。何曜日に出勤するかは各チームで話し合って調整しています。私はコロナ禍での転職だったのですが、オンラインで仕事をできる体制をありがたく思っています」

 

シティグループのここに共感!

 

Kuchinishiさん「子育てや介護などで中々仕事に専念できないこともある中で、女性のシニアの割合を明確にしていることはすごく共感できますね。また、ワークライフバランスを重視している点もいいなと思っています。さきほどのサバティカル休暇もそうですし、去年はウェルビーイングをさらに重視するため、休暇や福利厚生が追加されたこともありました」

Nishiyamaさん「LGBTQ+の教育が根付いているところですね。セクシャリティなどで不遇な対応をされている場合、しっかりそれを声に出すことができます。シティは声を上げる側、それを拾ってくれる側の足並みが揃っているし、揃えようとしてくれている。そんな土壌に安心できています」

 

シティグループの社内活動「Diversity Pillar」

 

また今回お話を伺ったKuchinishiさん、Nishiyamaさん、Sakamotoさんは、本業の他に社内の有志活動にも力を入れています。Kuchinishiさんが「シティ・ウィメン」。Nishiyamaさんが「シティ・プライド」。Sakamotoさんが「シティ・ディスアビリティ」。それぞれの活動についてお話いただきました。

Kuchinishiさん「ワーキングペアレンツのランチセッションや、外部から講師をお呼びしての講演などを行っています。他の企業にどんな福利厚生があるかの研究をすることもあります。私自身が、女性の社会進出をサポートすることをライフワークにしており、シティに入るまでは講師もやっていました。結婚しても、ママになっても仕事を続けることの意義を伝えていきたいんです」

Nishiyamaさん「代表的なことでいえば、東京レインボープライドへの参加。ReBitのメンタリングセッションにも参加しました。社内外を問わず、LGBTQ+について普及していければと思っています」

Sakamotoさんは、大学時代に男女平等やLGBTQ+について調べることはあったものの、障がいについて触れる機会はほとんどなかったそう。

Sakamotoさん「普段生活をする上で、障がい者の方に何ができるのか、どうやって声をかけるべきなのか、まったくわかりませんでした。シティ・ディスアビリティは、定期的に手話講座やゲストによるスピーカーセッションを行うことで、障がいに限らず、ダイバーシティ全体について考え、学ぶ機会を提供しています。例えば、車いす・ベビーカー利用者が生活しやすい環境、障がい者だけでなく、左利きの方や高齢者も暮らしやすい環境をつくるにはどうすればいいかを考えたり。活動に参加することで、自分の意識が少しずつ変わり、以前気にしなかったことにも目がいくようになりました」

Kuchinishiさん「他のグループのイベントでも、社員に告知されるようになっているんです。私も手話講座を見たり、LGBTQ+の勉強会に参加したりしていますね」

それでは最後に、皆さんから読者の皆さんへのメッセージをお願いいたします。

Kuchinishiさん「今は共働きが当たり前、男女差なく仕事を選べる時代です。自分の個性や強み、フィット感を大切に仕事を選ぶのが良いと思います。そして仕事だけでなくプライベートでも目標を持てると、バランスよく人生を歩めると思います」

Nishiyamaさん「就職活動をしている際、その会社の中の人がどんな取組みをしていて、それがどれだけ浸透しているかは、実際に会ってみないと中々わかりません。外から見える制度や実績だけにとらわれず、面接などで積極的に質問し、自分のやりたいことにあっているかを判断して欲しいと思います」

Sakamotoさん「何がしたいか、どういう仕事をやりたいかは会社に入って知識を増やしていくうちに変わっていく可能性もあります。その中で大切なのは、譲れないものを決めておくこと。私の場合は、企業が社員それぞれの個性を大切にしてくれることでした。シティグループを選んでよかったなと日々思っています」

 





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