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Update on :2022.09.28

誰もが自分らしいキャリア+ライフプランを描くための力になりたい

植松飛鳥さん/吉野夏実さん/大穂亜弓さん
日本電気株式会社
知的財産部門/デジタルネットワーク事業部門/テレコムサービス営業統括部

2019年に「インクルージョン&ダイバーシティ」(以下、I&D)チームを設立したNEC(日本電気株式会社)。同社内におけるI&Dの取り組みは、同チームの設立を皮切りにさらに加速しているといいます。I&Dにまつわる記事や社内セミナーの開催など、意識の改革を狙いとした情報発信の増加に加え、2022年1月には女性ERG※「W-Canvas」が発足。今回は同ERGで女性活躍推進を目指す、メンバーの皆様に話を伺いました。
※ERG(Employee Resource Group)とは従業員主導のグループ。同じ特質を持つメンバーで構成される。
 

知的財産部門
植松飛鳥さん

2012年4月、NEC入社。タブレット端末のCM制作やイベント企画などのプロモーション業務を担当したのち、8年間法人向けパソコンの事業計画・事業全体取りまとめを担当。XP特需、その後の冷え切った市場を経て、Win10特需、GIGAスクール構想の実現など、パソコン事業の激動の時代を体験。昨年度から業務研修として知的財産部門に所属し、NECグループの知的財産価値を最大化させるべく活動中。また、組織内のストレスフリーな働き方環境構築に向けた取組も行う。女性ERG「W-Canvas」には、チームリーダーとして参画中。

デジタルネットワーク事業部門
吉野夏実さん

2016年4月、NEC入社。内線電話や、ルータ・スイッチといった企業向けのネットワーク機器・サービス事業の販売推進を担当した後、業務研修として業務用無線関連の新事業企画に異動。パートナー企業との連携や事業計画の試算、プロモーション等幅広い業務を経験。今年度からは企業向けネットワーク事業に戻り、事業戦略を担当している。女性ERG「W-Canvas」には全体リーダーとして参画中。

テレコムサービス営業統括部
大穂亜弓さん

2007年4月NEC入社。通信キャリアの営業担当。ネットワークや通信キャリアの社内向けシステムなど様々な分野の営業担当を経験。一児の母。子育てと業務のバランスに苦労しながら奮闘。同じような悩みを抱える後輩の参考となればと思い、女性ERG「W-Canvas」に参画。「W-Canvas」では、様々なメンバーのキャリアパスの公開に向けて準備中。
 

自分らしいキャリアを描くには
お手本と相談できる仲間が必要

 
ーまず最初に、皆様がERG活動を始めたきっかけについてお聞かせください。

植松さん:私の場合はキャリアプランに悩んだことが、ERG活動への参加を考えるきっかけでした。新卒で入社して以来、女性の少ない環境で働いてきたので、将来の自分にどのような選択肢があるか分からなかったんです。いつか子育てなどで働き方が変わることを想定すると、「責任のある仕事を受けたら会社に迷惑をかけるのでは?」という不安もありました。

本音としては、仕事も子育てもどちらも頑張りたいんです。でも、身近にお手本になる人がいないと「ちゃんとやれる」という自信が持てない。もったいないとわかっていても会社に遠慮して、自分にブレーキをかけるような発想になってしまうんです。

この“遠慮”をなくしていくことが、ERG活動における私の目標です。女性社員の数が年々増えているとはいえ、自分と似た境遇の人を見つけるのはまだまだ難しい。私と同じような悩みを抱える人たちが、自分の力でキャリアを構築するためのサポートになるような活動をしていけたらと考えています。

吉野さん:私も植松さんと同じように、将来の働き方に課題意識を持ったことがきっかけでした。私は現在担当職なのですが、これまで出会った管理職の人たちは多忙な人。その背中を見ていると、仕事と育児を両立できている自分が想像できなかったんです。

新しい管理職のあり方や働き方を自分たちで考えて、発信していくこと。この目標を実現することが、ERG活動に参加した大きな理由になります。

それに育休や育児と仕事の両立は、女性だけの問題ではありませんからね。育児に限らず、趣味や副業、ボランティアなどのために自分の時間を増やしたいという人もたくさんいると思うんです。そういう方とも連携しながら、新しい働き方を作っていけたら嬉しいです。

大穂さん:やっぱりみなさん同じ悩みを抱えているんですよね。私も産休復帰後のワークライフバランスに戸惑ったり、パートナーの海外赴任で仕事を辞めるか悩んだりした時期がありました。同じ部内に女性社員はいましたが、人数が少ないので「こういう働き方をしたらいいのでは?」というサンプルがあまりなくて……。

福利厚生の制度をどのタイミングでどう活用するかでも迷いました。例えば時短の制度があっても、「昇進に影響するのではないか?」と考えるとなんとなく使いづらいんです。せっかく制度が整っていても、活用しづらいのでは意味がないんですよね。

私の場合は同期の友人やいろいろな人に相談しながら、仕事と家庭の両立やキャリアプランを模索することができましたが、ひとりで悩んでしまう方はたくさんいると思うんです。多くの方がひとりで悩まずに済むためにも、役立つ情報を発信していきたい。その想いが、ERG活動に取り組む原点になっています。

「W-Canvas」のスタートメンバーは21名。オンラインを通じてメンバー同士でアイデアを話し合い、ライフとキャリアを両立するための情報発信などを行っている。
 

―ERG活動を通じて発見されたことや、印象に残った出来事についてお聞かせください。

植松さん:「こういう悩みを持っているのは自分だけじゃない」と知れたことですね。当ERGには社内のいろいろな部門の方が参加しているので、みなさんの話を聞いて考えの幅や視野が大きく広がったと思います。これまでは「自分で解決しなくては」と思い込んでいたことを相談できるようになったのも心強かったです。

特に印象に残っているのが、育児と仕事を両立しているメンバーから聞いた「『出産や育児=お休み期間』と思われがちだけど、子育て経験から身につくマルチタスク能力やマネジメント能力をキャリアに生かすこともできるのでは」という話。自分にはない発想だったのですごく感動しました。

それまではキャリアとライフを切り離して考えることが多かったのですが、一緒に考えてもいいんだなって。自分らしいキャリア+ライフを突き詰めて考えることの大切さを改めて実感することができました。

吉野さん:私は自分の中にあるアンコンシャスバイアスに気づけたこと。これまで働いてきた中で「自分が女性だから叱られないのかな?」「やさしくされるのかな?」と思うことが、いくつかあったんです。

でもメンバーに相談してみたら、「吉野さんの性格的に、そうしたほうが成長しやすいと思ったからじゃない?」という指摘をいただいて。無意識のうちに自分が女性であることをマイナスに捉えていたことと、「実はそうじゃなかったんだ!」という気づきを得られたことがすごく印象に残っています。

大穂さん:ERGのメンバーと話していると、本当に新しい発見だらけ。自分が女性であることや仕事と子育ての両立など、これまでマイナスにとらえていたことがプラスに変わることも多いですよね。

私がERGの参加を機に考えるようになったのは、「私たちが抱えてきた悩みは、男女共通の課題になっていく」ということ。共働きの家庭は今後もどんどん増えていきますからね。現在は女性活躍推進を軸においていますが、ゆくゆくは男性の育休を取りやすくするための施策など、社会全体を良くするための活動にも力を注いでいきたいです。
 

ゆくゆくは「女性」という枠を超え
誰もが自分らしく働く知恵を広めたい

 
―今後の目標や課題などについて教えてください。

吉野さん:少しずつ活動の幅を広げていますが、今年できたばかりの組織なのでまだまだ手探り状態。そのため社内で活動する他のERGや、社外の女性活躍推進の団体といったグループと連携して、幅広い知見を借りる必要もあるのかなと思っています。ERGのメンバーをはじめ、多くの方と話し合うことで、私たちの思いをより効果的に伝える方法を模索していきたいです。

植松さん:私たちの活動を知ってもらうために発信した記事は、社内で好意的に受け止めてもらっています。そのことを嬉しく思うと同時に、今後は私たちの思いを伝えるだけでなく、社内外のいろいろな方と対話を重ねていきたいと考えています。女性に限らず、いろいろな人が抱える問題や悩みを理解し合うことは、誰もが働きやすい環境づくりにつながっていくはずなので。「自分のことを知ってほしい」という思いに留まらず、「お互いに知っていこう」という流れを生み出していけたらいいなと思います。

大穂さん:わたしは、あらゆる働く方のキャリアパスを公開する活動を通して、同じような悩みを持っている人の励み、課題解決に取り組んでいきたいです。まずは10月に「W-Canvas」メンバーのキャリアパスを公開予定ですが、今後は女性だけでなく幅広い社員の方々のキャリアパス公開に向けて活動を広げていければと考えています。


―最後に、自分らしさを軸に仕事を選びたい18歳〜25歳へのメッセージをお願いします。

吉野さん:「自分らしさ」って、ひとりで考えてもわかりにくいものだと思うんです。「何をしているときが一番イキイキしているか」は、意外と周りの人のほうがわかっていたりするものなので、友達や深く関わってきた人に「私らしさって何だろう?」と意見を聞きながら、ご自身の将来と向き合っていってほしいと思います。

植松さん:確かに。私も周りの人に「私ってどんな人?」と聞いて、客観的な指摘をもらいながら活動したほうがうまくいった経験があります(笑)。

あと、一度きりの人生だからこそ、最初の就職先にこだわりすぎないほうがいいと思います。まずは素直に自分がやりたいことを考えて、難しければ別のことに挑戦すればいい。もし入社後に社内で挑戦できないことがあれば、転職するという選択肢もありますから。その点NECは、事業領域・職種が多岐にわたるため、挑戦や活躍の機会がたくさんあるところが魅力的です。

ちなみに、私の就活時は「毎日スーツは嫌だな」「優しい人がいる職場がいいな」「転勤が少ないといいな」「習い事と両立できたらいいな」といった働きやすさも重視していました(笑)。仕事とライフをセットで考えることはやっぱり大切だと思うんですよね。イメージがわきにくい方は、「自分が理想とする生き方や生活を実現するには、どんな仕事や働き方が合うか?」を頭の中でシミュレーションしてみてください。

大穂さん:植松さんの話のように、「ライフの延長線上に仕事がある」と考えると、心の持ちようが軽くなりそうでいいですね。私の場合は「自分の得意なことを仕事にしないといけない」「夢をもってなければいけない」と思い込んだまま就職活動をしていたので、ずっと自分に自信が持てないままでした。

NECに入社した当初も「友達と話すのは得意だけど、営業としてお客さんと話すなんて絶対に無理!」と思っていましたし。でも、いざ実践してみたら見えてくる世界があったり、自信がついたりする出来事がたくさんあったんですよね。今ではすっかり営業が天職です(笑)。

人と話したり行動したりするほど、自分らしく働くための選択肢は増えていくと思うんです。Z世代の皆様も「自分はこの仕事じゃないとできない」と思い込み過ぎず、広い視野を持っていろいろなことに挑戦してみてください。




企業情報:日本電気株式会社