セガグループによるゲーム関連事業を中核に、映像制作やトイなどを展開する「エンタテインメントコンテンツ事業」、サミーを中心にぱちんこ・パチスロの企画、製造、販売などを手掛ける「遊技機事業」、ホテルの開発・運営などを行う「リゾート事業」など、国内外に多数のグループ企業を持つ、セガサミーグループ。今回は、そんな幅広いエンタテインメント事業を手掛ける企業で活躍する、3名の若手社員にお話を伺いました。
阿瀨 風花 さん(左)
人財開発本部 人事部
大学卒業後、株式会社セガに入社。人事業務(勤怠・給与関係)を経験後、セガサミーホールディングス株式会社に転籍。現在、引き続き人事業務に従事しつつ、女性活躍推進のプロジェクトなどにも参画している。
朝田 茉依 さん(中)
人財開発本部 人事部
大学卒業後、サミー株式会社に入社。2年目に、セガサミーホールディングス株式会社に転籍し、人事部にて新卒採用を担当。現在、グループ会社の労務サポートに従事。女性活躍推進や健康経営に関するプロジェクトにも参画している。
押田 知実 さん(右)
人財開発本部 人事部
大学卒業後、株式会社セガに入社。人事業務(給与・社会保険関係)を経験後、セガサミーホールディングス株式会社に転籍。現在は、多様性を活かす働き方の実現を目指し、人事制度運用・企画業務に従事。
娯楽を通じて感動体験を創造
人事として会社に貢献している阿瀨さん、朝田さん、押田さん。セガサミーのD&I施策とはどのようなものなのでしょうか。まずはその理念について教えていただきました。
押田さん「セガサミーグループは、エンタテインメントコンテンツ事業、遊技機事業、リゾート事業など、幅広い領域で事業を展開する総合エンタテインメントグループ。娯楽を通じて感動体験を創造し続けています。そのためには、まず社内が自由な風土である必要があると、人事として考えています。『既存の考えにとらわれず、多様性を尊重していこう』と」
社内にはカジュアルな服装の人もいれば、色鮮やかなネイルをしている人もいる。自分のデスクに、ぬいぐるみやフィギュアを飾っている人もいる。と、3人は笑いを交えながら社内の自由な雰囲気を説明してくれます。
平日は社員、休日は卓球教室の先生
そして、自由のかたちはこんなところにも。
朝田さん「セガサミーホールディングス、セガ、サミーの3社には、社員が自己実現をできるように、『JOB+』という副業制度があります。本業とは別に、自分がやりたい仕事をやってキャリアを積み、そこで培ったものを本業に活かす。私はこの制度を利用して、休みの日には卓球教室を開催しています」
朝田さんの卓球歴はなんと18年。一時はプロの道に進むことも考えたほどの腕前です。
朝田さん「就職と卓球、大学を卒業してどちらの道に進むか悩みました。でも、副業制度があるサミーなら、その両方ができると思ったんです」
朝田さんの卓球教室の風景。『JOB+』を活用することで、本業だけでは成し得ない個人の能力向上や自己実現ができているそうです。
朝田さん「卓球教室の生徒さんはご年配の方が多く、管理職や会社経営者の方もいらっしゃいます。そういった方とコミュニケーションをとってきた経験のおかげで、現在は、会社でも目上の方に上手に意見を伝えることができるようになったと思います」
本業での経験を副業に。副業での経験を本業に。卓球イベントに人を集めるためのノウハウが、本業のイベントに役立ったこともあると朝田さん。朝田さんはこの両立があって、視野が広がったと言います。
朝田さんの場合はスポーツですが、それ以外にも音楽や書道の指導、コンサルティング業など、グループの企業価値向上や新たなイノベーションの創出をもたらす多種多様な副業が認められています。
その他、セガサミーホールディングスには「感動体験休暇」という独自の制度もあるとのこと。年に3日まで、社員自身が「感動体験」をインプットする目的で、法定外有給休暇を取得できるそうです。
一方、阿瀨さんは、障がいのある社員の皆さんと働く機会が多いのだとか。そこで、阿瀨さんに、セガサミーグループの障がい者雇用についてお伺いしました。
阿瀨さん「サポートが必要な方をバックアップしていこうという姿勢も、セガサミーグループの特徴です。セガサミーホールディングスの総務部門にはパラリンピックのメダリストも在籍していて、オフィスでの業務とスポーツを両立しています」
身近にそんな方がいるのは誇らしい、と阿瀨さん。そして、会社にはこんな取り組みもあると教えてくれました。
阿瀨さん「障がい者理解体験型研修……車いすを操作したり、特別な装具を着けて高齢者の疑似体験をしたりといった研修を、グループ各社の役員や人事担当者を対象に開催しました。多様な方々の状況を理解し、適切なサポートができるようにするための研修です。『こんなに大変なんだ』といった意見や『障がいのある方にどうやって声がけをするべきかわかった』といった意見がありました」
また2015年には、障がいのある方の雇用促進を目的に「セガサミービジネスサポート株式会社」が設立されました。阿瀨さんは、そちらの業務にも携わっていると言います。
阿瀨さん「月に一度、セガサミービジネスサポートへ勤怠の入力業務を依頼しています。集中力のいる業務なのですが、皆さん今では人事メンバーよりも作業が早くて、とても助かっています」
セガサミービジネスサポートのメンバー。注意力が必要な業務も、慎重に確認しながら進めていただけるため、人事部の業務に大きく貢献していただいていると言います。
そして障がいのある方々だけでなく、性的マイノリティの方々に関するサポートも手厚いセガサミーグループ。その一環として、セガサミーホールディングスでは、同性パートナーを配偶者と同じ扱いとする制度を設けていると言います。また、性的マイノリティに対する評価指標「PRIDE指標」においては、セガサミーホールディングス、セガ、サミーの3社で4年連続「ゴールド」を受賞。「東京レインボープライド」への協賛など、社外での取り組みにも積極的です。
コロナ禍で変わった働き方
続いて話題は、コロナ禍における仕事のあり方へ。セガサミーグループの働き方は、一体どのように変化したのでしょうか。
押田さん「私が入社したときはまだ、在宅勤務もフレックスタイム制度もあまり浸透していませんでした。しかし、コロナ禍をきっかけにこれらの既存制度を積極的に利用する社員が増えました。現在は、感染拡大防止に対応するためだけでなく、社員一人ひとりがより働きやすくなるための制度として進化したと思っています。例えば、朝早めに出社した分、帰宅時間を早めて保育園のお迎えに行ったり、在宅勤務の合間に育児や介護をしたり。個人の事情に合わせて、仕事のスタイルを変えられるようになりました」
社内にはカフェスペースもあり、そこで仕事をするという方も多いとのこと。時間の使い方も、場所の使い方も社員次第。ユーザーを夢中にさせる「楽しさ」は、こんな縛りのない環境から生まれているようです。
グループ本社にあるワークスペース「FREEPORT」で打ち合わせ中の3名。開放的な空間でのディスカッションでは、アイデアも浮かびやすいと言います。
セガサミーグループはこんな会社です
そして最後に、「自分らしく働く」を軸に仕事を選びたいという読者の皆様に、それぞれメッセージをいただきました。
押田さん「セガサミーグループには、多様性を尊重しようという意識を持っている方がたくさんいます。企業データベースなどの数値だけにとらわれないで、興味を持っていただけたら嬉しいです」
朝田さん「新卒の就職活動は一生に一度。ただただ会社に受かろうとすると、自分のやりたいことを見失ってしまいがちです。自分のやりたいことは何なのか、それにマッチする会社を見つけていただけたらと思います」
阿瀨さん「セガの最終面接の最後に、面接官の方から『これから、まだまだ沢山他社の新卒採用受けるだろうけど、身体に気をつけて就活頑張ってね』って言われたんです。その一言を聞いて最初は落ちたと思ったのですが、結果は合格。セガサミーグループは合格の上でそう言ってくれる会社、すごく温かい会社です」