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Update on :2022.10.26

自分らしく生き、 自分らしく働ける社会の実現を目指して

田中玲名さん/記田良恵さん/西野友菜さん
パーソルプロセス&テクノロジー株式会社/パーソルチャレンジ株式会社/パーソルテンプスタッフ株式会社
ワークスイッチ事業部/キャリア支援事業部/第一営業本部

人と組織にかかわる多様な事業を展開するパーソルグループ。「はたらいて、笑おう。」をグループビションに掲げ、あらゆる個人のワークエンゲージメント向上に貢献することを目指しています。今回はそんな同グループからパーソルプロセス&テクノロジーの田中玲名さん、パーソルチャレンジの記田良恵さん、パーソルテンプスタッフの西野友菜さんの3名にお話をお伺いしました。

田中玲名さん
パーソルプロセス&テクノロジー株式会社
ワークスイッチ事業部

入社5年目。昨年、入社4年目にしてマネジャーに昇進。業務コンサルタントとして、働き方改革、生産性向上、企業のDX推進など幅広いプロジェクトに従事。

記田良恵さん
パーソルチャレンジ株式会社
キャリア支援事業部

入社3年目。就労移行支援事業所に3年勤務した後、同社へ転職。障害のある方を対象にしたカウンセリング、求人のマッチング、面接対策などを担当。またアライの有志団体にも所属し、積極的に活動に携わる。

西野友菜さん
パーソルテンプスタッフ株式会社
第一営業本部

入社2年目。新規営業を担当。派遣スタッフへのフォローも行なう。

 

 2030年までに女性管理職比率を37%へ

 
「はたらいて、笑おう。」をグループビジョンに、一人ひとりの違い・多様性を最大限に生かしながら、すべての人たちが自分らしく生き、自分らしく働ける社会の実現を目指しているパーソルグループ。そのために同グループでは「Diversity, Inclusion & Equality (以下DI&E)」を推進し、多様性にあふれるメンバーの強みを生かすために、多様な働き方の推進とキャリア支援の取り組みを行っています。
同グループで活躍する若手社員は、それをどう感じているのでしょうか。
「組織として風通しの良さを感じています。上司や組織に対して自分の意見を遠慮なく言うことができますし、年齢や入社歴に関係なく、チャンスを与えてくれるところが素晴らしいと思います」と語るのは田中玲名さん。田中さんは新卒で入社して、現在はマネジャーとして、働き方改革をはじめ、生産性向上、企業のDX企画・推進支援等のプロジェクトを担当。
「若いうちに色々な仕事や役割に挑戦したかったので、入社当初から昇進願望はありました。ですから上司との目標設定では、今後半年・一年のうちにどのような状態まで成長するか、そのためにどのようなアクションを行う想定か、といった擦り合わせを重ね、一つひとつクリアしていきました」(田中さん)
同グループでは、2030年までに女性管理職比率を37%までに引き上げる目標を掲げ、様々な取り組みをスタート。グループ横断のジェンダーダイバーシティ委員会の設置による多様な人材活躍に向けた体制整備、意識啓蒙やスキル習得のための全マネジメント向け研修の実施、チームや組織に存在するアンコンシャスバイアスへの自覚と対処に向けた意識改革などを行い、多様性を理解・受容する組織文化をつくっています。
「入社してまだ間もないので、目の前の仕事に打ち込むのが精一杯ですが、田中さんのようなロールモデルがいるので心強く思っています」と語るのは入社2年目の西野友菜さん。
西野さんは、第一営業本部に所属し、主に新規営業を担当。新規のお客様に派遣のオーダーをいただくこと、派遣スタッフへのフォローなどが主な業務です。
「私も入社して最初に感じたのは、オフィスの風通しの良さです。先輩や上司に対して相談のしやすい環境です。上司がそうした空気を率先してつくってくれているのだと思います。ランチ会で情報交換をしたり、夕方ミーティングをしたり、臨機応変に相談する機会を作っていただけます。働き方に関しても、直行直帰・フレックスタイム・在宅勤務などを使い分けることで、生産性の高い働き方ができていると感じています。」(西野さん)
コロナ禍になり、在宅勤務を取り入れる企業も増えましたが、帰属意識やエンゲージメントの低下が問題視されるようになっています。しかし、同グループのように様々な機会を設けてコミュニケーションを密にとることで、それを解消できるといわれています。
「学生時代の友人から、『ウチの会社はフレックス制度が始まったばかり』といった話を聞くと、弊社は多様な働き方に対応している会社なのだと改めて感じます」(西野さん)
多様な働き方という点では、同グループではフレックスタイム制度、リモートワークなど時間や場所にとらわれず、自律的にはたらく場所や働き方を選択できる環境整備に加え、ドレスコードの原則自由化、副業制度なども進められています。
 

カミングアウトしたことで、仕事やアライ活動にも積極的に

 
同グループには、社員がボトムアップで立ち上げたグループ横断のアライコミュニティが2つ存在し、それぞれが情報交換をしながら、また経営層や人事を巻き込みながら、多様な価値観を受け容れ、尊重する風土づくりを推進しています。
キャリアアドバイザーとして活躍している記田良恵さんは、職場でセクシュアルマイノリティ当事者であることをカミングアウトされています。
「弊社は『PRIDE指標』で2020年から2年連続でゴールドを受賞しています。トランスジェンダーに対応した戸籍変更時のガイドの追加や、ホルモン治療の為のサポート体制の策定、自社応募時のエントリーシートの性別欄を“その他・記載なし”を選択できるようにする等、当事者が働きやすい環境作りのために努力している企業であることに誇りを感じています。」(記田さん)
カミングアウトしたことで、心境の変化もあったそうです。
「自分自身のアイデンティティが肯定されたことが、一番嬉しかったです。セクシュアリティが個性として受け容れられ、それを強みとして今の職場で発揮できるので、仕事に対してもより積極的になりました」(記田さん)
記田さんは、前職は就労移行支援事業所で障害のある方への就職支援や職場定着へ向けたサポートを行っていたそうです。
「障害のある方のへカウンセリング、企業とのマッチング、面接対策などすごくやりがいを感じています」(記田さん)
記田さんはこうした業務の傍らで、アライの有志団体にも所属して活動をしています。
「隔週ミーティングをはじめ、社内向けトークセッションや法人向けセミナーの開催、全社員向けのメルマガ配信、東京レインボープライドへの協賛・ブース出展等の活動をしています。社内外に向けたこうした活動を通して、SOGIの概念やDI&Eを“自分ゴト”として捉えていただき、性的マイノリティに限らず誰もが働きやすい職場づくりを目指して活動しています。」(記田さん)
 

『なりたい自分』を目標に、思う存分に実力を発揮できる環境

 
多様な社員が、一人ひとりの能力を存分に発揮できるような環境・風土づくりを推進しているパーソルグループにおいて、若手社員はどんな将来像を描いているのでしょうか。
「マネジャーに昇進したときもそうだったのですが、常にワクワクしていたいですね。これからも自分の力を最大限発揮できるよう、人としてビジネスパーソンとして幅を広げ、色々なことに挑戦していきたいです。その結果、私自身がひとつのロールモデルになれたら嬉しいです」と田中さんが語れば、西野さんも「先輩の中には副業している人もおり、社外で自分の力を発揮している先輩の姿を見ると憧れます。私はお恥ずかしながらはっきりとした目標が今あるわけではないのですが、営業としてお客様や派遣スタッフの方に信頼してもらえるようなビジネスパーソンになりたいというのが、当面の目標です」と力強く抱負を語ってくれました。
記田さんは「一口に障害のある方といっても、障害の種類や程度、必要な配慮は様々であり、都会に住んでいるか、地方に住んでいるかでも当事者が経験する不利や困難、周囲の理解度は異なります。障害のある方が安心安全に働くことが当たり前になるよう、少しでもお役に立ちたいと思っています」と、目標を語ってくれました。
そんな若手社員の皆さんから、読者の皆さんにメッセージをいただきましたので、最後にご紹介します。
「コロナ禍で就活に不安を感じている方も多いでしょう。私もそうでした。多くの企業が働き方を見直し、色々な面で柔軟になりつつあります。どこに就職するかよりも、自分が何を大切にしたいのか、どう働きたいのかをしっかり考え、それを実現できる企業を選ぶようにしてください」(西野さん)
「入社〇年目だからこのくらいやれれば十分だろう、と考えてしまう方もいらっしゃると思いますが、それでは自分で自分にストッパーをかけてしまいます。『自分がなりたい自分』を目標に、思う存分に実力を発揮できる環境をじっくり探してください」(田中さん)
「性的マイノリティであることに悩んでいる方もいらっしゃると思いますが、それをアイデンティティとして受け容れ、強みとして活躍できる場所はきっとあります。自分で見つけられないときは、弊社のようなエージェントをぜひ活用していただきたいと思います」(記田さん)