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Update on :2022.02.25

自分が定義した成功に向かって成長できる環境。グローバルで支え合っていると実感できる

加藤千尋さん
マッキンゼー・アンド・カンパニー

クライアントの成功とおなじだけ、人材の成功を大切なものとして掲げているマッキンゼー・アンド・カンパニー。自分が定義する成功に向かって成長を実感でき、ポテンシャルを開花できる唯一無二の環境だと話すのは、日本オフィスのパートナーである加藤さん。コンサルティング業務で活躍する傍ら、自身もリーダーとして推進しているダイバーシティ&インクルージョン(以下D&I)への取り組みについて話をうかがった。
 

加藤 千尋 さん
マッキンゼー・アンド・カンパニー


2007年、マッキンゼー・アンド・カンパニー入社。2013年〜2017年までシリコンバレーオフィスを拠点として活動。現在はマッキンゼーの日本における戦略・コーポレートファイナンス研究グループのリーダーを務める。
 

自分のポテンシャルを試したいと考えマッキンゼーに

 
学生時代は勉強よりテニスに打ち込んでいたという加藤さん。理系だったこともあり、就職は当初メーカーや国家公務員を考えていたが、友人に誘われて参加したコンサルティングファームの説明会でマッキンゼー・アンド・カンパニーに興味を持った。

「その当時、マッキンゼーのパートナーであった先輩が、日本の製造業を強くする、復活させる、というような話を熱く語っていて、そのパッションに惹かれました」

2007年にマッキンゼー・アンド・カンパニーに入社。3年ほど経った時に、MBA取得のためアメリカへ留学した。自分探しの一貫としてマッキンゼー以外での経験も積みたいと思い、そのまま海外で働いたり、友人のスタートアップを手伝ったりもしたという。

「アメリカ西海岸にいたとき、今後どういうキャリアを歩みたいか、自分の生き方や働き方を考えました。そして、自分のポテンシャルを試したい、と思ったときに、改めてマッキンゼーで働き続けたいと思いました。人を育てる環境やコーチングの文化が強く、成長イメージを持ちながらキャリアを積んでいけると感じたからです」

加藤さんは現在、製造業のなかでも電気機器、半導体メーカーをクライアントとして支援をしている。新しい市場に自分たちの技術をどう持ち込んでいくか、どのような企業と提携しグローバルに展開していくか、M&Aなどを交え戦略を提案する。

「メーカーへの就職も考えていたこともあり、製造業は共感しやすい部分が多いですね。特に、日本の企業を支援させていただくことにより、自国の技術が開放され、世界に出ていくことが嬉しいです」
 

D&Iに関して、日本の組織はまだ伸びしろがある

 
マッキンゼー・アンド・カンパニーでは約20年前から正式にD&I活動に取り組んでいる。LGBTQ+当事者を積極的に採用した先駆者でもある。加藤さんが社内でのD&I促進にも関わりたいと思ったのは、アメリカにいた時の経験が大きいという。

「2017年まで働いていたシリコンバレーオフィスでは、D&I活動が当たり前に行われており、さすがアメリカだと感じました」

一方で、さまざまな人の努力があるなか、正解がないなかでの取り組みゆえ、上手くいったりいかなかったり、まだまだ途中段階であるというのも見えてきた。

「アメリカは、バックグラウンドや価値観が異なる人が多くいます。いろんな考え方を尊重するからこそ、企業として組織として取り組んでいくことの大事さ、効果を実感しました」

帰国後、日本もアメリカと同じ方向に向かっているものの、「日本の組織はまだまだ伸びしろがある。加速させたい」と感じた。かねてよりアライを表明していた加藤さんは、昨年よりLGBTQ+のリーダーのひとりとしてD&I促進に取り組んでいる。

「海外では見る側であったD&I促進に、日本では自ら関わることになりました。取り組みを目で見えるようにすることが大事だと感じました」

マッキンゼー・アンド・カンパニーでは、LGBTQ+の社員に配慮した制度や規定が既に存在しているが、加えて、LGBTQ+やアライが参加するコミュニティ形成や、社内でDAY OF PINK( LGBTQ+に対するいじめや差別等をなくし理解を深めるための国際的な啓蒙イベントで、ピンクのアイテムを身につけることでサポートを表明)のイベントを行ったり、外部イベントに参加しており、こういった取り組みを社内外で可視化を促進する活動に力を入れている。

 
「目に見えるものがあることで、どういうことを意識すべきか、マイノリティの方とどう接したらいいか気付くきっかけになり、そのような積み重ねがカルチャーになります。小さなことから取り組むことが大事だというのは、アメリカにいて実感したことです。まだまだだと感じることもありますが、着実に実施していくことで追いついていきたいと思っています。また、マッキンゼーはD&Iを含め、これまで情報を外に出さないようなところがありました。しかし、D&I重要なトピックのため、リーダーとして社外にも取り組みを今後発信していきたいと考えています。また、D&Iに関する海外のレポートを紹介するなど、自分たちの知見を活用し、参考になることを広く伝えていきたいですね」
 

距離が離れていても悩みは同じ。グローバルなネットワークはマッキンゼーならでは

 
マッキンゼー・アンド・カンパニーでは、1995年、数名の社員がLGBTQ+の平等に関する取り組みを開始し、Equal(旧GLAM)ネットワークを設立。それ以来、世界各国の様々な性的指向や性自認を持つ社員がEqualに加わり、現在、Equalネットワークにはほぼ100のオフィスから1000名以上の社員が参加しているという。

「グローバルなネットワークはマッキンゼーならではですね。離れていても共通の悩み、そして解決策があるのは面白いと思います」

グローバルなEqualカンファレンスでは、各拠点のリーダーの話を聞いたり他の地域で働いている人と体験をシェアしたりする。コロナ禍前のカンファレンスは、アジア初の同性婚法制度化を祝い台湾で開催された。現在はおもにオンラインを通じての関わりだが、参加者は増えている。

「マッキンゼーはアルムナイ(卒業生)ネットワークが強いので、マッキンゼーを卒業して他の業界や分野で活躍している方をスピーカーで招くことも多くあります。ロールモデルとしてインスピレーションが得られ、明日へのヒントを得ることができます。グローバルで支え合っているという一体感や連帯感を感じられますね」
 

自分の成功の定義はなにか。成長により周囲にどんな影響を与えたいか

 
最後に「こう生きたい」を軸に仕事を選びたい18歳〜25歳へのメッセージをいただいた。

「マッキンゼーはクライアントの成功と同じように、人の成長を大事なものとして掲げ、それに従って意思決定しています。社会が定義するものでなく、自分が定義する成功に向かって、成長を実感することができます。

キャリアを考えるうえで、自分らしく働くって何だろうという視点で自分の活躍の場をより広く見出すことはとても大切です。ただ仕事ができるだけではなく、ひとりの人としての判断や行動、他人への理解力も、成長の定義として大事で、それもキャリア選択の軸だと思います。

自分の成長だけでなく周囲にどう寄与していけるか、社会にどうインパクトを与えられるかを考える、それがマッキンゼーのカルチャーであり、それによって自分も育てられました。

どのような組織でどのような仕事をするかによって、開花するポテンシャルも変わってきます。マッキンゼーは人のフルポテンシャルを発揮しやすい唯一無二な場所だと思います。

また、マッキンゼーにはいろんな人がいて身近にダイバーシティがあるのも魅力です。違いを活かして強みにできるところがいい環境だと思いますので、色々な会社をみて選んでいってほしいです。」