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Update on :2024.02.20

IT業界2年目!同期と語る「私たちの会社」

永島さん / 八幡さん / 原さん
日本ヒューレット・パッカード合同会社
事業統括本部 営業本部

平成28年に経済産業省が発表した『IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果』によれば、IT関連産業を支えるIT人材のうち、女性の比率は4分の1ほどなのだそう。ジェンダーバランスの是正は、IT業界全体の課題になっていると言えます。

日本ヒューレット・パッカード合同会社(以下HPE)も、そんな課題の解消に向け取り組みを行なっているIT企業のひとつです。2004年より、ジェンダー・ダイバーシティを加速化させるためにタスクフォースを設置し、具体的な目標を定めた取り組みを実施。女性採用を積極的に行った結果、女性の比率および管理職への登用比率の上昇を実現しています。

今回お話を伺ったのは、HPE入社2年目になる永島さん、八幡さん、原さん。3名には女性、同期、営業職、女性活躍推進ERG「WAWJ(ワウジェイ)」のメンバーなど、数多くの共通点があります。


永島さん(左)
日本ヒューレット・パッカード合同会社
デジタルセールス・コンピュート事業統括本部 営業本部 第四営業部アカウントマネージャー

2022年入社。エンタープライズアカウントを中心に20社ほどを担当。


八幡さん(中)
日本ヒューレット・パッカード合同会社
デジタルセールス・コンピュート事業統括本部 営業本部 第一営業部アカウントマネージャー

2022年入社。数十社のコマーシャルアカウントに対してサーバー製品などの営業活動を行う。


原さん(右)
日本ヒューレット・パッカード合同会社
デジタルセールス・コンピュート事業統括本部 営業本部 第三営業部アカウントマネージャー

2022年入社。入社当時から製造業の顧客を担当。新規開拓や既存の案件のハンドリングを行う。


個人を尊重してくれるのがこの会社のいいところ


永島さん、八幡さん、原さんはどのような経緯でHPEという会社を知り、入社を志望するに至ったのでしょうか。

永島さん「私の場合は、大学の先輩がこの会社に入社していたんです。なので、この会社のことは元々知っていたし、すごく働きやすい環境であることも聞いていました。就職活動は、ITに限らず幅広い業界を見ていました。間口が広い金融やインターンでお世話になったWebメディアも見ていましたが、いずれにしても大事にしていたのは『人』です。私は『人』が働きやすさにつながると思っています。HPEは、面接官の人柄に惹かれたのも大きなポイントでした。とても話しやすくて、話をすごく親身に聞いてくださって、気がついたら面接が終わっていて。フィーリングとしてすごくいいものを感じました」

八幡さん「私もIT業界に絞って就活をしていたわけではなく、幅広い業界を見ていました。そんな中、大学の就活イベントで、HPEが来ていたのが最初の出会いになります。説明会に参加して、HPEが外資系でグローバルで、多様性に富んだ企業であることを知り、興味を持つようになりました。私の就活の軸は、『人と関われること』と『自分が楽しく働けるかどうか』でした。仕事は仕事と割り切るのではなく、自分が楽しめる仕事がいいなというとことで企業を選んでいました。面接などを通して出会ったHPEの社員の皆さんは、本当に素敵で、人柄が良くて。この人たちと一緒だったら、どんな仕事内容でも楽しく働けると思いました。それが入社のきっかけになります。そしてこれはたまたまですが、最終面接官の方が、女性活躍推進を率先してやっているような方だったんです。IT企業=男性社会というイメージがありましたが、その方のおかげで自分が働く姿が想像できるようになりました」

原さん「私がこの会社を知ったきっかけは、ちょっと特殊なんです。私は就職活動中、街中を歩いて色んな会社の看板を見るということをしていました。普段生活をしていると、BtoC、いわゆるお客様とダイレクトにやり取りをする会社ばかりに目がいきますよね。街中にある看板を実際に見て、「こんな会社もあるんだな」と勉強をしていたんです。そんな時に、たまたまこの会社の紙袋を持っている方を見かけました。それで、ちょっと調べてみようと思ったのが、きっかけなんです。私の会社選びの軸は『グローバル環境であること』と『風通しの良い環境であること』でした。1年間休学をして留学をしていたことがあるので、少しでも海外と接点のある会社に行きたかったんです。他にも検討していた企業はあったのですが、HPEの最終面接の担当の方が、最終面接の次の日に『ぜひ原さんに入社してほしい』と電話をくださったんです。必要とされていると感じ、入社を決めました」

入社2年目。会社の中から見たHPEの印象はいかがですか。

永島さん「HPEは色んな人がいて、色んな人が共存できる環境がすごく整っていると感じています。個性を発揮しながら、人の話を聞いたり受容したりする能力が高い人が多いんです。同期もそうだし、マネージャーもそうだし、コミュニケーション能力が高い人が多いですね。11月から新しい期が始まって、これからお客さまにどういったアプローチをしていこうかということで、セールスプランを発表する場があったんです。私は2年目で、正直なところ大したセールスプランを立てることができませんでしたし、発表にしてもしどろもどろな状態でした。それでもマネージャーや経験が長い人たちが、親身になって話を聞いてくださりました。とても助けられているし、働きやすい環境だなと思っています」

八幡さん「入社前の想像と、良い意味でギャップがありませんでした。社内には色んな人がいるけれど、自分を否定する人がいないんです。個人を尊重してくれるのが、この会社の良いところだと思います。会社のカルチャーとして『言ったもん勝ち』なところがあります。「自分はこう思ってます」「こういうことがしたいです」とちゃんと意思表示をしても、「まだ若いから」といった理由で切られることはありません。たとえ突飛なことを言ったとしても「そういう考えもあるんだね」と、まず受け止めてもらえるんです。そしてそれを実現するために、マネージャーや周りの人が行動をしてくれます。せっかく外資系にいるので、出張で海外に行きたいとか、英語で仕事がしてみたいというのが、私の中のキャリアプランとしてあります。それを周りの方に伝えていたところ、本社と関わるグローバルな仕事があったときに「英語やりたいんだったらこういうのやってみる?」と声をかけてもらえたこともありました」

原さん「私は入ってさっそく良いギャップを感じました。HPEは、思っていたより社長や役員との距離が近いんです。入社して早々に役員の方々と対談できる機会があったり、アメリカ本社のCEOが全社に向けて発表した映像を、ビールを飲みながら一緒に見たり……上のレイヤーの社員の方と下のレイヤーの社員の方が関わる機会が多くあります。上のレイヤーの方と接することは、キャリアの面で勉強になります。転職してきた方のお話も、新卒から上り詰めた方のお話も、今後の自分のキャリアプランを考える上で、すごくプラスになっています」



IT業界を女性が働きやすい業界に


2005年に立ち上がった女性社員による社内ネットワークグループ「WAWJ(Woman at Work Japan)。永島さん、八幡さん、原さんは、そのメンバーという共通点もあります。こちらはどのような経緯で所属を決めたのでしょうか。

八幡さん「ERGに入るかは個人の自由ですし、入るといっても何かの書類に署名したりするわけではありません。最初にランチ会などに参加しだして、気がついたら一員になっているという感じですね。私の場合は、私のメンターの方が入っていて、その流れで参加するようになりました。私が入社して初めて所属したチームは年齢の高い男性の方ばかりで、お客様もそういう方が多かったんです。もちろんそれが悪いわけではありませんが、どこに帰属意識を持って良いのかわかりづらい部分がありました。ちょっと息苦しさを感じているときに、この団体に出会ったんです。私はWAWJに救われましたが、以前の私のように息苦しさを感じている女性はまだまだいると思うんです。今日ここにいる2人も、私から声をかけさせてもらいました」

WAWJではどんな活動をされているのでしょうか。

永島さん「WAWJは、女性社員が働き続ける上での課題や経験を共有し、互いに成長することを目的に活動しています。頻繁に開催されているランチ会では、結婚や出産など、女性ならではの悩みも相談させていただいています。大きいものとしては、年に1度国際女性デーにイベントやセミナーを開催しています」

原さん「男女の差をなくしたいというのはもちろんあります。でも今ジェンダーの話となると、女性女性って女性だけに注目が集まっている面があると思うんです。そうではなく男女がお互いの存在を理解し合い、高め合える時代がくればいいなと思います。女性のほうが得意な分野もあれば、男性のほうが得意な分野もある。一概に女性だから男性だからというのではなく、お互いの個性を活かしながら高め合っていきたいですね」

では最後に、皆さんから読者の皆さんへ、社会人の先輩としてのメッセージをお願いいたします。

永島さん「自分の中で優先順位や軸を決めて、仕事を選ぶこと。そしてそれを自分の中にきちんと落とし込み、誰かに言えるような状態にしておくことが大事です。キャリアの方向性を明確にしておくことは、就活中はもちろん、社会人になってからも大切です。もし配属された部署が自分に合っていなかったとしても、色んな人に相談すれば、望む部署にいける可能性は高まります。キャリアの相談のしやすさという点から見ても、やっぱり軸は『人』にするのがおすすめです」

八幡さん「自分が楽しく働いている姿を想像できるところを選んで欲しいです。やりたいことがあればそれでもいいし、やりたいことがなければ人や環境で選んでもいい。どんな仕事を選んでも大変なことはありますが、自分の中で譲れない何かがあるかどうかで、働き方は大きく変わってくると思います。条件面など見えやすいところだけではなく、自分が本当に楽しくできるかを意識して欲しいと思います」

原さん「今持っている気持ちを大事にしてください。私が留学から帰ってくるときに、ちょうどコロナが始まりました。それにより海外に出たり、留学することができなかった子を見てきました。『後でいいや』が、本当に後でできるとは限りません。『やりたい』という今の気持ちに真剣に向き合って欲しいと思います。別に就職が全てではないし、もっと勉強したいという気持ちがあれば、その気持ちに素直になるのもアリです。今の気持ちに素直になって行動して欲しいと思います」