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Update on :2020.06.03

どんな人でも「自分はここにいていいんだ」と思える職場をつくりたい

池田円さん
日本電信電話株式会社(NTTグループ)
NTTグループ ダイバーシティ推進室長

 前身である電電公社時代から数えると、約70年もの長い歴史を持つ「NTTグループ」。実は、日本の民間企業ではじめて育児休職制度を採用するなど、昔から女性活躍をはじめとするダイバーシティ推進に力を入れています。

NTTにとって、ダイバーシティはなぜ大切なのか?実際の社内の雰囲気はどうなのか?NTTグループダイバーシティ推進室長の池田円さんにお話を伺いました。


池田 円 さん
日本電信電話株式会社  ダイバーシティ推進室長



NTTグループ各社に設置されているダイバーシティ推進室の取りまとめ役として、グループ全体で足並みを揃えてダイバーシティ&インクルージョンを推進するための指針づくりや目標の制定などを担当。2人の子どもを育てるワーキングマザーでもある。
 

イノベーションを生むためには「多様性」が不可欠

 

NTTグループは、女性、障がい者、外国人、LGBTQなど、多様な人材の職場環境の整備、そして、育児・介護など仕事と家庭の両立支援やテレワークをはじめとする柔軟な働き方の推進に力を入れています。

「NTTでは、人が一番大切、という考えを持っています。人からしか新しいサービスやイノベーションは生まれないからです。ただし、同じ考え方を持っている人たちだけではイノベーションを生むことはできません。だからこそ、多様な価値観を持った人が集まることが大切だと考えています」と池田さん。

また、電話やインターネットなど、幅広い層が利用するサービスを提供しているという特性も、NTTグループがダイバーシティ&インクルージョン推進(以下、D&I推進)に積極的に取り組む理由のひとつです。「NTTグループのお客さまには本当に色々な方がいらっしゃいます。お客さまの多種多様な生活スタイルやニーズを理解していないと、お客様が求めるサービスは提供できません」


 

チーム意識が強い。だから助け合うのは当然という雰囲気

 

池田さん自身も2人の子どもを育てながら働くワーキングマザー。「育産休、時短勤務、リモートワークなどの制度が整っているのはもちろんのこと、実際にその制度を使いやすい雰囲気があります。NTTでは昔から、チームで支え合い、分業して成果を出していくという風土があって、チームメートは助け合うのが当然という雰囲気が根付いているからだと思います。」

仕事の内容や権限についても「びっくりするくらい男女平等」と池田さん。自身も、子どもとパートナーを伴って、アメリカ・ニューヨークでの海外赴任を経験しました。「性別に関係なく、能力の分だけ仕事を任せてもらえて、こういう仕事がしたい、こういうことにチャレンジしたい、という個人の希望もできる限り尊重される環境です。会社の歴史が長いので、NTTというといわゆる『ドメスティック』な印象を持たれるかもしれませんが、実は、グループの全社員の約40%が、海外の拠点で勤務しているグローバル企業です。経営層を筆頭に、グローバルな感覚や基準がかなり浸透しています


 

女性の幹部候補をグループ全体で育成

 

電電公社時代から、多くの女性が電話交換手として活躍していたことから制度は昔から充実していましたが、制度だけではなく、女性活躍にも積極的に取り組んでいます。

2012年度末時点では約3%であった女性管理者比率を2020年度末までに倍増させる「女性管理者倍増計画」を定め、2019年度末にこれを1年前倒しで達成。新たなに2025年度末までに10%をめざします。2019年度には初の女性取締役も誕生しました。

NTTグループでは、女性活躍を推進するため、2010年から毎年、グループ会社横断で「女性キャリア開発研修」を実施。管理者一歩手前の女性社員を対象に、将来グループの幹部をめざすマインドセットを育成するのが目的とのこと。元々NTTドコモに勤務していた池田さんも、この研修の卒業生。「私にとって、とても衝撃的な研修でした。若いときからグループ全体を見る広い視野を養うことができたと思います」


 

ロボットを活用した「究極のテレワーク」を導入

 

今年の2月からは、ロボットを活用した画期的なテレワーク施策も導入しています。病気や障がいが理由で外出できない社員が、ロボットを遠隔操作し、NTT本社を訪れた来客を会議室まで誘導するというもの。現在はトライアル運用ですが、本格運用やグループ会社等への拡大も含めて検討しているとのこと。

NTTグループ全社員のうち、2.43%が何らかの障がいを持つ社員ですが、今後も彼らが最大限能力を発揮できる環境を整えていくとともに、雇用拡大も進めていきたいと考えています。また遠隔操作ロボットによる受付業務の実施は、ICTが今までの不可能を可能に変えるという具体例の一つだと思います。」


 

どんな人でも「自分はここにいていいんだ」と思える職場をつくりたい

 

池田さんにNTTグループのD&I推進に関する、今後の展望について伺うと、「私の個人的な想いですが…」という前置きでこんな想いを話してくれました。

私がめざしているのは、属性に関わらず全ての社員が、『自分はこの会社にいていいんだ』と安心して働ける職場をつくることです。そのために、社員一人ひとりに対して『この会社に来てくれて、働いてくれてありがとう』という感謝の気持ちを伝える機会を色んな形で設けていきたいと思っています。社員同士がお互いの存在を認め合い、感謝しあう、そんな雰囲気を現場と協力しながらつくっていきたいです。」

また、今後はマイノリティ属性を持っていない社員に対しての働きかけにも注力していきたいとのこと。「NTTはサービスで社会課題を解決することをミッションとして掲げています。だからこそ、社員一人ひとりがD&Iを大切にできる人であってほしいと思います。これからは、マイノリティ属性を持っていない社員にも、ボランティアや育児への積極的な参画など、自分にできる活動を通して、D&I推進に積極的に関わってもらえるように働きかけていきたいと思います。」


 

池田さんからのメッセージ

 

そんな池田さんが、NTTグループを表現するのに選んだ言葉は「器の大きな会社」。

「仕事に集中したいときや、仕事と家庭うまくバランスを取りたいときなど、長い人生の中でライフスタイルと働き方は変わっていくものだと思います。NTTは、その時々のライフスタイルに合わせた柔軟な働き方を選択できる、そんな会社です。ICTで世界をつなぎたい人、社会のために何かしたい人はもちろん、仕事もプライベートも両方充実させたい人、大歓迎です!」