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Update on :2021.10.11

デジタル技術で一人ひとりが幸せになれるものづくりを

大石晃太郎さん
ユニリーバ・ジャパン・カスタマーマーケティング株式会社
カスタマーディベロップメント デジタルトランスフォーメーション&データマネジャー

世界190カ国でラックスやダヴ、アックス、クリアなどのブランドを展開するユニリーバ。誰もが自分らしく活躍できる企業であることは消費者の多様なニーズに対応するためにも必要だと考えられており、エクイティ、ダイバーシティ、インクルージョン(以下EDI) は重要なビジネス戦略のひとつとされている。今回は、デジタルの技術をビジネスで活かしたいと考え、ユニリーバで活躍される大石さんにお話をうかがった。


大石 晃太郎さん
ユニリーバ・ジャパン・カスタマーマーケティング株式会社
カスタマーディベロップメント
デジタルトランスフォーメーション&データマネジャー


大学院までは電気電子工学を専攻。ヒューマンインターフェースの分野で研究を行う。新卒でヒューレッドパッカードに入社。通信事業者に特化したBtoBの部署でソリューションの日本展開や、BtoCの部署でコンシューマープロダクトのD2Cマーケティング/DXプロジェクトデリバリを担当。その後、P&Gにてデジタル系のプロジェクトデリバリ、資生堂でD2Cマーケティングを経てユニリーバに入社。
 

外から見て分かるよりも社内ではEDIを徹底していた

 
学生時代は電気電子工学を専攻し、ビジネスとは関係のない分野での研究に没頭されていたという大石さん。研究職に就くことも考えたが、勢いのあるIT業界でキャリアをスタートさせたいという思いからヒューレットパッカードに入社。その後、内資・外資の企業を経て、2年半前にユニリーバに就職した。

ユニリーバを選んだ理由のひとつにEDIへの取り組みがあるという。

「自分が自分のままでいられるか、一緒に楽しく働けそうな人たちがいるかを会社選びの軸にしていました。入社前から、ユニリーバがRAINBOW CROSSING TOKYOやプライドパレードへ参加し、色々なアクションをしているのは知っていましたが、実際に中に入ってみると、外から見るよりEDIを徹底していると感じました」

ユニリーバは、業務遂行に必要な資格と能力によってのみ社員を採用・雇用・昇進することを全世界共通の「企業行動原則」で定めている。あらゆる差別が禁止され、もし違反が疑われるようなことがあれば、365日・24時間いつでも相談できる。

ブランドを通じて社会へ働きかけていることも特徴的だ。例えば、男性向け化粧品ブランドの「AXE」は、2019年4月、ユニセックスフレグランスの外装に虹色を施した限定商品「AXE UNITY限定レインボーフィルム」を発売した。また、ビューティケアブランドの「ラックス」は、2020年3月、無意識に生じる性別への先入観について社会に気づきを発信しながら実際に取り除くアクションを起こすプロジェクト「LUX Social Damage Care Project」をスタート。その一環として、ユニリーバ・ジャパンのすべての採用の履歴書から性別欄、写真、ファーストネームをなくし、大きな反響を呼んだ。

「LGBTQI+向けの施策だけでなく、ユニリーバにあるEDIのカルチャーやアクションすべてに100%共感しています。そのような会社で働けていることが嬉しいですね」
 

デジタルコミュニケーションカンパニーであることを示していきたい

 
もちろん、ユニリーバを選んだのにはEDIへの取り組みだけでなく、ITやデジタルコマースを活用した事業内容への興味があった。

「ITを使って社会をどうよくしていくか。デジタルを通して消費者とどうつながっていくか。消費財メーカーなら、技術による恩恵を社会に速く、直接届けられると思いました」

大石さんは、今年に入ってからカスタマーデベロップメント(営業部門)内でデジタルトランスフォーメーション&データマネジャーを努める。変化の激しいなかで、営業の観点からデジタルを活用することを目指している。

社内に散らばっていたデータを一元管理し、必要な人が必要なタイミングで使えるようにするなどデジタル基盤の強化やデータファウンデーションの構築を進めるとともに、デジタルを通して顧客とつながるための戦略づくりや施策運用に従事している。

「ユニリーバがデジタルコミュニケーションカンパニーであることを示していきたいですね。また、未来は産学連携も目指しています。どこかの大学と共同研究ができたらいいなと考えています」

 

すべての人を対象にしたD&Iは事業にも繋がっている

 
ユニリーバ・ジャパンは、LGBTQI+向けのプログラム「ユニリーバ・プラウド」の中で「同性パートナーを配偶者と同等に扱い、結婚・忌日休暇、結婚祝い金・弔慰金、看護・介護休暇、育児休業の制度を適用する」など、マイノリティに対する制度が充実している。

しかし、同社のEDIは、特定の層に向けたものというより、すべての人が自分らしくあるためのものであるという。例えば、ユニリーバ・ジャパンには2016年から「WAA(Work from Anywhere and Anytime)」という制度があり、いつどこで働くかを社員自身が決めることができる。全社員が対象で、日数や回数の制限がない(現在は原則在宅勤務)。

「これは会社が社員を信用していないとできない制度だと思います。WAAでは本来、自宅、カフェ、旅先など、いろいろな場所で働くことが可能です。こういった働き方に慣れていたことで、コロナ禍で全社員が原則在宅勤務に移行してからもスムーズに仕事ができています。この1年で私も2回くらいしか出社をしていません」

さらに、EDIがすべての人が自分らしくあるためのもの、という考えはユニリーバの商品やサービスづくりにもつながっている。消費者の志向や行動・属性はどんどん多様化している。年代や性別でグルーピングして画一的にアプローチするのではなく、一人ひとりの「人」と向き合うことが求められているのだ。

「データを使って消費者を分析していくことは、違いを尊重し、ひとりひとりが幸せになれるものづくりにつながっていると思います」
 

社会にどんなインパクト与えていきたいかを考えると、よりHAPPYな人生になるのでは

 
最後に、大石さんと広報の新名さんに「こう生きたい」を軸に仕事を選びたい18歳〜25歳へのメッセージをいただいた。

(大石さん)
今は、多くの会社でEDIが重要になってきています。私が就活をしていたときは、EDIを全面に打ち出して採用PRをされていたのは一部の金融系の外資系企業に限られていたと思います。でも、みんなが金融に興味があるわけじゃないし、いろんな選択肢があっていい、メーカーという選択肢があることやユニリーバという選択肢があることも伝えたいと思っています。

働くうえでの環境が良い会社も増え、選択肢も広がってきています。EDI観点で会社を選ぶのも大事ですが、これまでの経験をどう生かしていきたいか、これからどんな経験を身につけていきたいか、社会にどんなインパクト与えていきたいかを考えて仕事を選ぶと、よりHAPPYな人生になるのではないかと思います。


(新名さん)

ユニリーバは「Be Yourself(あなたらしさ)」を大切にしています。そして、社員一人ひとりが自分のパーパス(人生の目的)を持ち、それを仕事の中で実現していくことを応援しています。それは、人が自分らしくあるときにこそ、力を発揮し、輝けることを知っているからです。

時代は「差別されないように」ではなく「自分らしく生きられるように」仕事を選ぶ方向へ変わってきています。自分がどんなときにワクワクするのか、どんなふうに生きたいのかを知ってください。あなたらしさこそが何よりの強みになり、幸せに働ける場所を見つける指針になるはずです。