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Update on :2020.10.22

ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン活動の推進こそが、 明日のソニーを創るカギを握る

風間俊大さん
株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント

「人や組織が成長するための役に立ちたい」と人事という仕事を志望した風間俊大さん。現在は、念願が叶いソニー・インタラクティブエンタテインメントで人事を担当し、同社のダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン(以下、DE&I)活動の推進役のひとりとして活躍している。豊富な海外生活の経験から、DE&I活動の重要性を肌で感じた風間さんに、同社のDE&I活動と将来性についておうかがいしました。
 

風間俊大さん
株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント

2007年にソニー株式会社に入社後、海外勤務などを経て、現在は、株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメントで人事を担当。海外勤務を含めた社会人生活のなかでLGBTの友人や知人たちと接するようになったのがダイバーシティについて考えるきっかけになったという。
 

人や組織を育てることに興味を持つ

 
「ウォークマン®」をはじめテレビやオーディオ機器、デジタルカメラなど多くのヒット商品を市場に送り込んできたソニー。総合電機メーカーとしてイメージをしている方も多いのではないでしょうか。現在、ソニー・インタラクティブエンタテインメントの総務人事部に勤務する風間さんも、かつてはそのひとりでした。風間さんは、アメリカでの留学体験がソニーに対してのイメージを変えたと言います。
「クラスメイトたちにとってソニーはプレイステーション®を販売するゲーム機メーカーであり、映画の『スパイダーマン』の製作会社です。日本企業ということも知らない友人もいたくらいです。ワールドワイドに活躍している企業であり、総合電機メーカー以外に多彩な顔を持っていることに興味を覚えたのが、入社するきっかけでした」

ソニーでは新卒採用時に、セールス&マーケティングや研究開発といったコース別採用を実施しています。人事という仕事に興味を持っていた風間さんにとって、自分でやりたい職種を希望できるこの採用方法は、まさに渡りに船だったそうです。
「学生時代、少年サッカーチームのコーチを務めていた経験がきっかけです。下手な子をからかっていたチームメイトが、最後の試合でその子にゴールを決めさせようと、チーム全体がまとまってプレイする姿を見て、人や組織を育てることに関われる人事という仕事に興味を覚えました」
 

固定観念に囚われず、違いを受け入れられる社会

 
風間さんが勤務するソニー・インタラクティブエンタテインメントは、プレイステーション®のハードウェアおよびソフトウェアの企画・開発・製造・販売などをしている会社です。
「ソニーはオーディオ、テレビ、カメラなどのエレクトロニクス事業もあれば、ゲームを含むエンタテインメント事業、さらに金融事業など実に様々な事業体があります。しかも同じ事業体、組織でもその時代時代に応じて姿かたちが変わります。しかし共通しているのは、一人ひとりの社員が織り成すハーモニーや雰囲気を大切にし、画一的ではなく個性的ということです。いろいろな経験をさせてもらいましたが、経験を積むたびにソニーという会社と人事という仕事の奥深さを感じています」

風間さんがDE&Iを意識したのは、学生時代からの友人からセクシュアルマイノリティ であることをカミングアウトされたのが、きっかけだったそうです。
「今考えると自分が人事部だったことから話をしてくれたのかもしれません。その時は『話してくれてありがとう』と言うのが精一杯で、自分の中で完全に消化しきれていませんでした。大きく意識が変わったのはヨーロッパ(イギリス)へ赴任してからです。ヨーロッパでは、街を歩いていても同性同士のカップルを目にしました。それを日常的に見ているうちに固定観念に囚われることなく、それを当たり前のように受け入れるヨーロッパの環境は素晴らしい、と思うようになりました」
 

“One Sony”として活躍できる環境を

 
「ソニーでは、多様な社員一人ひとりのユニークさが尊重され、最大限に自己の力を高め、思い切り働ける職場環境づくりを推進するため、2016年から毎年Diversity Weekを開催し、国内はもちろん世界中のソニーグループ各社でセミナー、ワークショップ、勉強会など様々なイベントを実施しています」

開催にあたり、当時の平井一夫CEO(現シニアアドバイザー)から全社員に向けて、「ソニーの持続的な成功の秘訣は、豊かな才能、多様な価値観、そして創造力に溢れるすべての社員が尊重され、“One Sony”として、いきいきと活躍できるということです」というメッセージが発信されました。それと同時に「ともに働く社員の多様性をより深く認識し、今後もそれぞれの個性を尊重する職場づくりを実施していきます」との宣言がなされました。
同イベントは日本国内だけではなく、アメリカやヨーロッパ、アジアでも行われ、毎年、延べ4,000人以上の社員が各イベントに参加し、職場における多様性の価値や、多様な働き方の重要性について理解を深めています。

「日本国内に限って言うならば、最近はLGBTに関する活動が、非常に進んできたという印象が個人的にはあります。2020年もゲイであることをオープンにした公認会計士・税理士の渡邊勇教さんをゲストに迎えオンライン講演会を開催しました。また継続的に東京レインボープライドに 参加しブース出展をしています。今後はパレードにフロートを出しアライであることを打ちだす計画もあります」

東京レインボープライド当日、来場者で賑わうブース

 

自分が誇りを持てる仕事かどうかを軸に

 
人事という仕事柄、会社の上層部とも直接に話す機会が多い風間さんですが、上層部がDE&Iを会社の背骨のような重要課題として位置付けていることを感じているそうです。
「ゲームを例にとっても、その黎明期にはスポーツやシューティング、アクションゲームが主流でしたが、今やジャンルは多岐に亘ります。これはお客様の多様性を認め、そのニーズに応えた結果だと思います。お客様の多様性に応じるためには、商品やサービスを提供する側である私たちも多様性を尊重する組織であるべき、と考えています」
「多様な組織のほうが、単一的な組織より柔軟性があり、変化に強いとも思います。将来を考えれば、柳のように柔軟な組織を創るためにもいろいろな価値観や違いを持った人が混在する組織が理想ですし、DE&Iがその推進力になると考えています」

人事担当の風間さんは、最近の就活状況をどう見ているのでしょうか。
「私は学生さんに直接にお会いする機会は少ないのですが、海外を中心にDE&I活動に興味を持ってくれる方が増えているのは実感しています。海外の方は、異文化を受容しているか、またロングレンジでキャリアを築けるのかを基準にする傾向がより強いですね」

風間さんは「一人ひとりが個性や特長を受容して、良いところを互いに伸ばしながら、新たな価値の創造につなげていく会社にすることが、自分の役目」と自負しているそうです。そんな風間さんに就活生にメッセージをいただきました。
「企業を選ぶポイントにはいろいろありますが、自分が誇りを持てる仕事かどうかを軸に置いてみてはどうでしょうか。この製品のためならば、このサービスのためならば、この人のためならば誇りを持って働けるような企業はきっと自分を成長させてくれます。ひとりでも多くの人が、そんな企業を探せることを願っています」
 

企業情報:ソニー株式会社